ニューヨーク・ニックスは、オールスターブレイク明けから以前にも増してトライアングルオフェンスを浸透させようと試みているものの、選手たちはまだ完全に理解しているとは言えない。クリスタプス・ポルジンギスは、今月初旬に「トライアングルについては、まだあまりわかっていない」と言い、デリック・ローズは「ランダムなバスケットボール」と同戦術を呼んでいる。
浸透度合いが遅い理由の一つは、シーズン終盤戦になって同オフェンスシステムを選手に強要していること。来季のプランはシーズン開幕前からチーム内に同オフェンスシステムを浸透させ、その他の戦術と併用しないことだ。
ジェフ・ホーナセック・ヘッドコーチは、『NorthJersey.com』に対し「チームのプレイを活性化させようと思い、(トライアングルオフェンス)以外のシステムを実行した。ただ、今もトライアングルを用いたセットの実行も可能だ。振り返ってみると、他の戦術と組み合わせるのはベストな方法ではなかった」と語った。
「戦術を理解する上で十分なだけ同じプレイを繰り返し行えなかったと思う。この件については決断を下し、前に進まないといけない」。
つまり今後ニックスには、100%トライアングルオフェンスに献身できる選手が必要ということ。ホーナセックHCは、仮に現在のロスターに登録されている選手が同戦術を受け入れないのであれば、フロントが対応可能な選手を見つける可能性を示唆している。
ホーナセックHCは「来季開幕前のトレーニングキャンプからフレッシュなスタートを切ることでチームにとってプラスにはたらくのであれば、フィル(バスケットボール部門代表のジャクソン)と(GMの)スティーブ(ミルズ)も、今のメンバーのままでやれると考えるかもしれない」と話した。
「もしそうでなければ、彼らが他の選手を探してくるだろう」。
ニックスにとってトライアングルオフェンスが機能する戦術かどうかは、来季の結果で証明されるだろう。ただ、オールスターブレイク以降4勝10敗と苦しんでいる戦績を見る限り、今のところは決して機能していないことだけは確かだ。
原文:Jeff Hornacek threatens Knicks players to embrace triangle or play elsewhere by Jordan Heck/Sporting News