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順調な回復を見せるK・デュラント「早く復帰したい」

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7月4日(日本時間5日)、オーランドで開催されているサマーリーグの試合を観戦に訪れたオクラホマシティ・サンダーのケビン・デュラントが、骨折した右足の状態、リハビリ、フリーエージェントとなった選手たちの動向、そしてFAとなる来年のオフなどについて語った。

昨シーズン中に負った右足の第5中足骨基部骨折(ジョーンズ骨折)により、僅か27試合の出場に終わったデュラントは、3月31日に手術を受けて以来、リハビリに専念している。現在は順調に回復しているようで、「リハビリには3段階あって、今は3段階目に近づいている状態。順調だよ。シュートも打っているし、跳躍もできている。ランニングや鋭い動きはまだしていないけれどね。でも、もう少しのところまで来ている。順調なので興奮しているよ。X線検査を2週間に1度受けていて、結果も良好なんだ。復帰できることに興奮している。痛みもない。早く復帰したいね」と語った。

ポートランド・トレイルブレイザーズからFAとなっていたラマーカス・オルドリッジが、ブレイザーズからサンアントニオ・スパーズへの移籍を決断したことについて聞かれたデュラントは、特に驚いた様子も見せず、こう話した。

「(FA選手との交渉が解禁してから)彼(オルドリッジ)が違うチームに移籍しようとしていたようにも感じられた。正しい決断をした選手を尊重しないといけない。ポートランドのファンは彼の決断に腹を立てているだろうけれど、自分のキャリアなのだから、自分自身について考えるべき。去年、ミスター(レブロン)ジェイムズが決断したときにも話したことだけれど、周りが考えることを一切気にせず、自分がしたいことをするのは良いこと。ウェスト(ウェスタン・カンファレンス)は毎シーズン厳しい戦いになる。ウェスト内での移籍は、まるでシーソーのようなものさ。あるチームは選手を加えて、あるチームは選手を失う。そしてあるチームは新選手を獲得するのだからね。今の時期はNBAにとって面白い時期だよ。選手はそれぞれ移籍を決めて、家族のために大型契約を結ぶ。すごいことだよね」。

来年のオフには、デュラント自身がFAとなる。すでに来季のFA市場で最も注目される存在となっているが、本人は、今は復帰にだけ集中していると言う。

「(FAについては)考えていない。いつも耳にしているけれどね。今はリハビリにだけ集中しているんだ。その日のリハビリをしっかりやらなければ、復帰はできない。今は、そう思っているよ。来年の夏についていろいろと見聞きするけれど、何も考えていない。チーム、新HC、それに僕自身が復帰することに興奮しているのでね」。

チームに貢献できない日々が続いたことは、デュラントにとって精神的に重荷であった。しかしデュラントは、自分を見つめ直す時間にあてたと話す。

「まず、何が自分を幸せにしてくれるかについて、集中して考えるようにしている。それに、良い人間、良いチームメイトでありたいと思うし、人に指示を出せるような人間になりたいと思っている。これから苦しむかもしれないことを考えたりしている。何にも増して自分自身を見つめようとしている。動くことも、起きてどこかに出かけることもできなかった時期の真夜中には、自分自身と向き合わないといけなかった。ベッドやソファに座って、来季はどうなるのか、そして自分はどう変わらないといけないのかを考えていた」。

「僕はチームメイトについて知っているつもりだけれど、これからは、より深く知ることだと思う。いろいろな状況に対応する方法や、チームメイトとどう話せば良いかを知ることが大事なんだ。悪い部分、または良い部分のどちらかにだけ目を向けて、集中するのではなくてね。選手1人1人について、よく知ることが大事なんだ。リーグでプレーするようになってから、自分にはできていたと思っていたけれど、実際にはできていなかった。それでも自分を見つめ直したとき、皆にとって今よりも良いチームメイト、良い友人になれると思った。それを学んだよ。昨シーズンは不幸な時期だったようで、実は自分にとってためになることを学ぶ時期だったと、今は思っている。自分やチームを助けてくれることを、いろいろと学べた」。

原文: A reflective Durant declares he is on track for camp by Fran Blinebury/NBA.com (抄訳)

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