ベイエリアを除き、ケビン・デュラントがゴールデンステイト・ウォリアーズと契約したという決断は、支持されるものではなかった――。
それを感じたデュラントは、決断後、表立った行動を取らなかった。
ウォリアーズに加入したオールスターは、オクラホマシティ・サンダーからの退団を決めてから2日間、自宅の外に出なかった。
デュラントは、USA Todayの取材に対し、「寝室を出なかった。もし外出したら、誰かが車で自分にぶつかってくるかもしれないとか、何か酷いことを言われるのではないかとか、そういうことを考えてしまったから」と、答えた。
「整理しようと思ったんだ。だから、家族や、ポジティブなサポートを得たかった。これまでとは異なる感覚だったから」。
「これまで長い間1つのチームにとどまって、誰もが想像もしていなかったような結論を出した。決断を下した後の反響の大きさがどの程度になるかなんて、見当もつかなかった。でも、少し時間が経って、こう思ったんだ。『人生は前に進む。前に動いていく。ずっと隠れいているわけにはいかない。この困難に向き合わないといけない』とね」。
7月4日(日本時間5日)、デュラントがウォリアーズと契約するという意思を明らかにした直後から、批判が洪水のように彼を襲った。それでも、本人は驚くことはなかった、と話している。
「(世間から悪役と思われることは)想像していたから。ただ、人生において、もし自分以外の誰かのために何かを決断したら、それは間違った判断だと思う」と、デュラントは言う。
「僕は、他の誰かが怒るからという理由で、自分の人生にかかわる決断は下せない。自分の希望を第一に、本当に何を求めているかを考えた。そして、(ウォリアーズへの移籍が)自分が希望することだったんだ。どうなるかは、これからわかるさ」。
デュラントは、1年目から所属し、これまでキャリア唯一のホームとしてきたチームを離れた理由に、盟友ラッセル・ウェストブルックは一切関係ないと断言。ウォリアーズへの移籍を決断後、サンダーのオフェンスはウェストブルックを中心に動いていることにデュラントが不満を抱えていたという噂も報じられた。
本人は、その噂について、「事実ではない。僕がチームを去った以上、いろいろと報じられるだろうけれどね」と、話している。
「(報道は)僕にはコントロールできない。でも、自分がどこでプレイしたいかを考えて、それで答えを出したんだ。いたって単純なことさ。理由や、原因についてはいろいろと言われるだろうけれど、いたって簡単なことだった。(ウォリアーズが)バスケットボールをプレイしたい場所だったということ」。
原文:Kevin Durant says Russell Westbrook wasn't a factor in his decision by Steven J. Gaither/Sporting News
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