NBA

ケビン・デュラントがスター選手の休養について言及「問題にされるのは一握りの選手だけ」

Author Photo
Sporting News Logo

ケビン・デュラントは、休養を目的に選手が欠場する問題に対する批判について、ややバランスが崩れていると指摘する。

現在負傷によりゴールデンステイト・ウォリアーズを離れているデュラントは、NBAコミッショナーが各チームのオーナーに対し、同問題に介入するよう訴える必要はないと言う。

デュラントは『ESPN』に「この問題の本質は、数選手に限って問題視されているということ」と語った。

「もしベンチで13番手の選手が休んだって、誰も気にしない。今回のことが話題になるのは、レブロン(ジェームズ)、ステフ(カリー)、(ジェームズ)ハーデン、ラッセル(ウェストブルック)のような一握りの選手に限る。だから批判されるのは5選手くらいかな。たった5人のためだけにルールを設けるのかい?」。

自身の名前をあげることは避けたデュラントだが、上記以外にも、カイリー・アービング、サンアントニオ・スパーズの主力、デマー・デローザン、アイザイア・トーマス、それにデマーカス・カズンズやアンソニー・デイビスらスター選手が休養を理由に欠場すれば、批判されるだろう。

デュラントは、試合を観戦に訪れるファンの心情は理解できると話すものの、NBA選手にはシーズン中『メンタル面の休養』も必要と主張する。

「選手には時々メンタル面の休養が必要なんだ。申し訳ないけれど、皆、人間だからね。毎日あらゆることに対応している。コートの外でも、皆が知らないだけで、家族のことや、色々な責任や義務を負っている。仮に肉体的な休養ではなくても、精神的にリセットする時間も必要だと僕は思う」。

デュラントはファン心理についても「チケットを買ってくれたファンの気持ちもわかる。もし自分なら、レブロン・ジェームズ、ステフィン・カリー、ラッセル・ウェストブルックの試合が見られる日に印をつけるからね。僕だって、ファンの立場なら彼らがプレイしているところを生で見たい。もし出場しなかったら、残念に思う気持ちも理解できるよ。選手としての立場も、ファンとしての立場もわかるから、中立かな」と言う。

デュラントは、同問題に関する批判の矛先が上位チームだけに向けられ、下位のチームに向けられていないことを指摘し、「トップ選手だけを対象にしたルール作りなんて難しいよ」と話す。

「プレイオフ争いから後退したチームが選手を休ませているのを知っているし、中には今季残り試合を欠場させているケースもある。彼らに関しては何の批判も起こっていない。誰かを非難しているわけではないよ。ただ、(フェニックス・サンズの)タイソン・チャンドラーだって欠場している。彼はプレイしたいだろうけれど、チームが今季残り試合で起用しないことを決めた。それなのに周りはタイソン・チャンドラーについては何も言わない。だから、この問題について自分が色々と言うのは難しいね。これはリーグ全体のルール問題でも、リーグ全体の懸念でもない。トップ選手に限った話だからね」。

原文:Kevin Durant thinks resting complaints are 'only about a couple of players' by Alec Brzezinski/Sporting News(抄訳)


著者
Sporting News Photo

The sports world explained. The Sporting News goes beyond the score to deliver the news, data, insights and entertainment that sports fans around the globe need to know.