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ケビン・デュラント、ウォリアーズへの移籍決断の真相を語る

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オクラホマシティ・サンダーからゴールデンステイト・ウォリアーズに移籍したケビン・デュラントが、フリーエージェントとなってから移籍を決める要因となったことを、『The Mercury』のウォリアーズ番記者アンソニー・スレーターが伝えた。

10月10日(日本時間11日)、ウォリアーズは、スタンフォード大学経済大学院が革新的な企業に贈る栄誉『2016 ENCORE賞』に、プロスポーツチームとして初受賞を果たした。

この授賞式に出席したアンドレ・イグダーラが、2016年NBAファイナル第7戦でクリーブランド・キャバリアーズに敗れた悔しさを振り返り、「もし勝っていたら、チームが彼を獲得したかどうかわからなかったと思う」と、デュラントのほうに指を差しながら語った。司会者がデュラントにも話を振ると、これまで明かしていなかった移籍決断の要因を、本人が次のように話した。

「第7戦を見ていたとき、近くにいた友人のリッチ(代理人のクレイマン)に、こう伝えたんだ。そのときは、自分が今後どうしたいか徐々に見えていた頃で、『素晴らしい。このチームに行けるかな』とね。まるでキャンディショップにいる子供のようだった。(ウォリアーズなら)ワイドオープンな3ポイントショット、レイアップを打てる。それで彼に(移籍を)強く頼んだんだ。彼らがファイナルで負けてから、移籍が現実のものになる可能性が高まった。それからは、チームにフィットするだろうかとか、毎日のように考えたよ。実際にチームの話を聞いたとき、知りたいことを全て示してくれたようなものだった。聞きたかったことを実際に話す必要はなかった。彼らはファイナルで負けて、それで僕を獲得しようとしたわけだからね。ひょっとすると、ウォリアーズが(昨ファイナルで)負けてくれて良かったと言えるかもしれない」。

ウォリアーズへの移籍を決めた理由についても聞かれたデュラントは、チームが一体となってバスケットボールをプレイしている姿勢をあげた。そして、バスケットボールを一度もプレイしたことがない女性の友人から言われたことが鮮明に脳裏に残ったと、続けた。

「バスケットボールを一度もプレイしたことがなく、運動選手でもない友人が、僕にこう言ったんだ。『ステフ・カリーのプレイを見ていると、自分にもバスケットボールがやれる気がする』とね。それで僕は彼女に、『じゃあ俺のプレイを見てどう感じる?』と聞いた。自由に、楽しそうにプレイしている姿は、NBAや他のスポーツに関わり合いが無い多くの人の心にも響くものなんだ。(ウォリアーズと)初めて交渉したとき、彼らがそれだけのエネルギーを持ったチームなのかを知りたかった。そして、すぐに感じられたんだ。本当に純粋なエネルギーで、無視できないものだった。このチームの一員に加わりたいと思ったんだ。何が起ころうとも、僕はこのチームの一員に加わりたいと思った」。

原文: Durant says Warriors' Finals collapse helped him make decision by NBA.com


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ