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代表ミニキャンプ参加のK・デュラント、コートでの練習復帰に興奮

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8月11日(日本時間12日)からラスベガスで始まったアメリカ代表ミニキャンプには、来年のリオデジャネイロ五輪に出場するチームUSA候補の34選手が参加している。今回のキャンプではコンタクト有りの練習は行なわれず、13日(同14日)に紅白戦を開催する程度だが、ケビン・デュラント(オクラホマシティ・サンダー)は、誰よりもコートでのプレーを楽しみにしているようだ。

昨シーズンは怪我に苦しみ、今年の2月19日の試合を最後にコートから離れたデュラントは、それ以降リハビリを辛抱強く続けてきた。ようやく大好きなバスケットボールを再びプレーできる状態に回復した今、プレーする喜びを、こう言い表している。

「子供の頃のクリスマスを覚えている? 僕にとっては、そういう心境さ」。

今回のミニキャンプに参加している選手の中には、デュラントと同じように怪我からの回復段階にいる選手も少なくない。カイリー・アービング(クリーブランド・キャバリアーズ)、ケビン・ラブ(キャバリアーズ)、ポール・ジョージ(インディアナ・ペイサーズ)ら負傷を抱えている選手たちは、紅白戦には出場しない予定だ。デュラントが出場するかはわからないが、骨移植を受けた右足の状態は快調と話す。

「100%の状態でやれるよ。まだ5対5の実戦形式での練習はしないけれど、そのほかは特に制限もされていない。まずは何人かを相手にプレーしないといけない。ただ、もう以前の状態に戻れた感じがする。2月からプレーしていないから、感覚の衰えは出てくる。僕だって人間だもの。でも、遠征を2度も経験する頃には感覚も戻ると思う」。

そんなデュラントの復帰を喜ぶのはサンダーの仲間だけではない。ラブは、「バスケットボールにとっても、KD本人にとっても良いこと。僕は彼の大ファンだし、良き友人でもある。誰かが怪我をする瞬間なんて見たくはないからね。元気になった彼の復帰は嬉しいよ」と、デュラントの復帰を喜んだ。

ラマーカス・オルドリッジ(サンアントニオ・スパーズ)も、「(デュラントの復帰は)とても大きいね。リーグのトップ選手の1人だし、USAバスケットボールにとっても、今回のようなイベントに彼が参加することは大きな意味がある。皆が彼の復帰に興奮しているよ。代表に相応しい選手だから」と語っている。

完全復活を目指すデュラントにとっては、まずコートに立てるようになったことが何よりも重要だった。オリンピックに出場する最終ロスター12名に残るのは簡単ではないが、デュラントによれば、チーム内の競争レベルが高いほど、良い効果を生むそうだ。

「フレンドリーな関係や、ライバル関係、それに仲間との厳しい競争関係が、試合のレベルを高めてくれる。僕は皆とのプレーから学びたいし、何か自分のプレーに取り入れられるものを盗みたい。いつだって、ベストな選手とコートに立つことを楽しみにしているからね」。

原文: After long wait, Durant returns to court for Team USA by Steve Aschburner/NBA.com(抄訳)

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