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ケビン・デュラント「この選手たちと一緒にここにいられるだけで素晴らしい」

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6月12日(日本時間13日)にオラクル・アリーナで行なわれたNBAファイナル2017 第5戦は、ゴールデンステイト・ウォリアーズが129-120でクリーブランド・キャバリアーズを下し、2015年以来2年ぶり、通算5度目の優勝を果たした。試合後、ウォリアーズのケビン・デュラントが試合内容を振り返った。

2017NBA Finals MVP Kevin Durant

――この優勝をいかに望んでいたか、それがウォリアーズ加入の原動力だったということは何度も聞いてきた。今の気持ちを表現するなら?

キャンプ初日のことを覚えている。どうなるか分からなかった。チームのことを何も知らなかった。僕はただ加わって、自分らしくありたかった。

初日からそうして、それを続けようとしてきた。シーズン中は調子が悪いときもあったけど、自分を奮い立たせてきた。でも素晴らしかったのは、ステフ(ステフィン・カリー)やドレイモンド(グリーン)に鼓舞してもらえることだ。

サクラメントにいたときのことをよく覚えている。20点リードしていたメンフィス・グリズリーズ戦で敗れ、次の日の夜にサクラメント・キングスでドレイモンドと夕食をともにしたときに、自分らしくいろと言われたんだ。何も心配せずに、ただ自分らしくいろとね。そうすればすべてうまくいくと。

あのときは苦しんでいた。そういうときに鼓舞してくれるチームメイトがいたんだ。僕らみんなが人生で必要とすることだよ。シーズンを通じてずっとそうだったのが素晴らしい。今、この選手たちと一緒にここにいられるというだけで素晴らしいよ。

――時間がなくなる中で思っていたことは?ようやく決まったときの心境を教えてほしい。

残り55秒で相手コートに行き、腰をかがめたときは、現実なのかと思った。ドレイモンドもアンドレ(イグダーラ)も最後までプレイするぞ、みたいな感じで、僕は優勝するんだぜって感じだった。

シリーズ全体で集中を切らさらないようにしたんだ。それが良かったと思う。キャリアを通じて、過去や先のことばかりを見続けて、その瞬間にとどまらないことが何度もあったんだ。このシリーズではその瞬間にとどまった。そして一緒にやり遂げたんだ。

僕らは一緒にやり遂げ、互いを信じ続けて、犠牲を払ってきた。そして今、王者になったんだ。

NBA Finals 2017 Game5 Kevin Durant

――カリーのサポートはどれほど大きかったか。

すごく助けられた。ステフのような選手は見たことがない。彼がいかに犠牲を払い、利他的で、チームメイトのことを気にして、他人に配慮するか――言われていることは本当なんだ。スーパースターが犠牲をいとわず、何よりグループのことだけを気にするんだ。素晴らしいよ。

もちろん、彼も良いプレイをしたいと望み、自分が何者かを示したいと思っている。競争者だからね。でも、すべてはチームなんだ。

――レブロン・ジェームズともハグをしていたが、彼のチームを倒してどんな気持ちだったか。

勝つのは素晴らしい気分だよ。個人的に彼に勝てたことは素晴らしい気分だ。でも、僕がレブロン・ジェームズについて知っていることは、彼は7月になれば来季に向けて準備を整えるためにジムに戻るだろうということだ。

互いに敬意を払っているんだ。試合だし、コートではそれぞれできるだけハードに競う。そして試合が終わればリスペクトだ。2012年に彼が初めて勝ったとき、僕も彼をリスペクトした。そして彼もそうしたということだ。だから、彼に対しては愛情と敬意しかない。来季、また彼と競うのが待ち遠しいよ。

[特集]NBAファイナル2017


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ