WOWOWのNBAファイナル第3戦の中継に出演した五十嵐圭選手(Bリーグ 新潟アルビレックス)が、今ファイナル、1年目を終えたBリーグ、かつて自身も代表を務めた日本代表について語ってくれた。
――第4戦の振り返りと展望
クリーブランド・キャバリアーズは第3戦の敗戦からしっかり気持ちを切り替えて意地を見せてくれたと思います。その中でレブロン・ジェームズとカイリー・アービングが第3戦に引き続きチームをリードしていたのが目立っていました。
第5戦はゴールデンステイト・ウォリアーズのホームに戻ります。第3戦や第4戦ではウォリアーズらしさがあまり出ていないように感じていたので、第5戦ではウォリアーズらしいバスケットに期待をしたいです。逆にキャバリアーズは負けられない状況なので第4戦のような戦い方に期待したいです。
――今ファイナルで注目している選手は?
ウォリアーズのケビン・デュラントです。自身初めてのチャンピオンリング獲得に向けてファイナルでは調子がいいので、第5戦でも活躍するのではないかと思っています。
――B.LEAGUE初年度のリーグ・自チーム・自身の振り返りと来季へ意気込み
まずは自分自身がBリーグ初年度を迎えるときに、故郷である新潟でプレーできたことが、自分としてもうれしいことではありました。結果としては、目標であったチャンピオンシップの出場は叶いませんでした。切符を取れそうな位置までは行けたとは思うのですが、もう一つ上の階段へ登ることができませんでした。
足りない部分は、技術的なものもあれば、選手層の部分もありますし、もちろん戦術や戦略もあると思います。今までいた旧NBLから旧bjリーグのチームに入ったことで、考えてバスケットをするということが、今年のチームに足りなかったと感じました。
来シーズンもこれが課題になると思います。新しいチームとして、始動していかなければならないし、頭を使う部分であったり、ほかの日本人選手のステップアップが必要になるのではないかと思います。
NBAファイナル第3戦の放送終了後に出演者と(左から長澤壮太郎、渋佐和佳奈、金子ノブアキ、五十嵐圭各氏)
――B.LEAGUEに統合されたことで、選手目線から見て変わった部分はありますか?
リーグが一つになったことで、今までにないくらいバスケットが注目してもらえて、自分たちもどの試合会場に行ってもお客さんがたくさん見に来て下さることが、今までにない経験でしたし、そこがうれしかったと思います。
たとえば日本代表の他の選手がどれくらい知られているのかといえば、まだ全然知られていないと思うので、そういう意味では、引き続き継続した取り組みが必要だとは思います。
でも、プロリーグになった、プロ選手になった、プロ選手になったということで、選手一人一人の意識が変わったのではないかと思います。
――日本代表がアジア選手権出場を決めたことについて
東京オリンピックが目標にある中で、必要なことだと思います。他国は若手を中心にしたチーム編成で来ていましたね。元代表選手の意見としては、東アジアの中では1位にならなければいけないし、もちろんアジアで1位を狙わなければならないと思います。日本で開催できたというアドバンテージがある中で3位という結果に終わったことは、後輩たちにはもっと頑張ってほしいという気持ちでいます。
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