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ペリカンズのドリュー・ホリデー、脳腫瘍の妻の看護のため無期限で離脱

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ニューオーリンズ・ペリカンズの先発ポイントガード、ドリュー・ホリデーが、脳腫瘍と診断された妻の看護のため、2016-17シーズン序盤を欠場することを発表した。

ホリデーの妻ローレン・ホリデーは、元プロサッカー選手で、アメリカ代表としてオリンピック2大会で金メダルを獲得。2015年のワールドカップ優勝にも貢献し、昨年現役を引退した。現在ローレンはドリューとの第一子を妊娠中で、出産後に脳腫瘍の摘出手術を受ける予定と、『Times-Picayune』が9月4日(日本時間5日)に伝えている。

腫瘍は最近発見されたもので、子供には何の影響もなく、ローレンも完治する見込みだという。ホリデーは今季序盤を欠場する予定だが、本人は妻の健康状態を最優先すると話している。

脳腫瘍という診断について「打ちひしがれた」と振り返ったホリデーは、「家族が何よりも優先。今プレイできていること、今の自分が置かれているポジションにいられるのはありがたいことだけれど、妻の存在が世界で何よりも大切なんだ。彼女は、何よりも大事なんだ」と、語った。

ペリカンズのアルビン・ジェントリー・ヘッドコーチは、ホリデーが無期限でチームを離れる決断を支持。欠場中もホリデーがコンディションをキープするため、妻の手術のために引っ越すノースカロライナに、チームのトレーナーを派遣する考えがあることも明かしている。

ジェントリーHCは、ホリデーに関して以下の声明を発表した。

「ドリューにとって今最も大事なことは、彼の妻と、家族のそばにいることだ。チームのコーチ全員、選手全員が、ローレンとドリューが直面している事態を理解している。そして、彼らも、我々が100%サポートすることを理解してくれている。この困難を乗り越えるため、我々はできる限りのサポートをさせてもらうつもりだ」。

ローレンは、2015年のワールドカップ優勝後に現役引退を表明。まだ27歳と若く、キャリア全盛期を迎える時期だったが、家族との時間を優先させるため、引退を決めた。脳腫瘍と診断されたのは頭痛に悩まされた2か月前のことだったが、ローレンは現状をポジティブに受け止め、前向きな姿勢を保っているという。

ホリデーは、「ローレンは、良いときも、良くないときも経験した。他人よりも良い経験をしたこともあった。彼女はファイター。僕が知る中で最も強い女性だ。だからこそ、僕は彼女と結婚した」と、話している。

「完治することを祈ってもらいたい。僕の家族には皆の祈りが本当に必要だ。誰からの祈りでも受け入れる」。

原文:Jrue and Lauren Holiday dealt blow as she faces brain tumor during pregnancy by Kirstie Chiappelli/Sporting News


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ