今週はじめ、ジミー・バトラーがともに2016年夏のリオデジャネイロ五輪にアメリカ代表として出場したカーメロ・アンソニーに連絡を取ったと『Chicago Sun Times』が伝えている。単に近況を報告し合っただけとバトラー本人は語ったが、それだけではなかったかもしれない。
現時点でニューヨーク・ニックスがアンソニーをトレードで放出したがっているのは明白で、シカゴ・ブルズも今季開幕前に期待されたレベルに到達できていない。
バトラーは、もしブルズと自身がアンソニーに『トレード拒否条項』を破棄してまでチームに来て欲しいと考えているのなら、決して沈みかけた船に乗り込むわけではないことをアンソニーに約束する必要があると言う。
他チームからの選手を歓迎するかと聞かれたバトラーは「それはとても重要なこと」と返答した。
「それは自分にやれることだし、カーメロがチームに何をもたらしてくれるかは皆が理解している。彼は素晴らしい選手だから」。
「その方向に進む前に、(トレード期限日までの)今後数週間は色々と大変なことも出てくると思う」。
ニックス球団社長のフィル・ジャクソンは、先日アンソニーを暗に批判しているとも受け取れる内容をTwitterに投稿している。ジャクソンの真意がアンソニー批判だとすれば、バトラーが同選手を歓迎する意向を明確にしているのは興味深い。
ブルズロスターには、アンソニーのようにフィジカルが強い選手が必要だ。もしこのトレードが実現すれば、ゴールデンステイト・ウォリアーズやクリーブランド・キャバリアーズと比較すると迫力に欠けるものの、現代NBAの流行である“スーパーチーム”が誕生する。
バトラーは、この大型トレードが成立するかどうかはアンソニー側次第と考えているようだ。
「彼(アンソニー)に連絡して思っていること全てを伝えられるけれど、トレード云々は両チームのフロントオフィスが決めること。選手にできることは極めて少ないから」と、バトラーは言う。
「僕にやれることは限られている」。
「でもね、自分はオリンピックに出場したときの経験から言っても、カーメロから多くを学んだ。そして今も連絡を取り合っている。彼との友情を築けたことに感謝しているくらいだし、これからも僕たちは友情を育んでいくよ」。
2人が今後NBAでのチームメイトとして友情を育むことになるかどうか、その答えはそう遠くない時期に導き出されるはずだ。
原文:NBA trade rumors: Jimmy Butler would welcome Carmelo Anthony in Chicago by Alec Brzezinski/Sporting News