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ウルブズ入団会見に出席したジミー・バトラー「この街を可能な限り最高の場所にしたい」

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6月29日(日本時間30日)、NBAドラフト2017当日に成立したトレードにより、シカゴ・ブルズからミネソタ・ティンバーウルブズに移籍したジミー・バトラーが入団会見を行なった。

会見はミネアポリスにある全米最大級のショッピングモール、モール・オブ・アメリカで開かれ、4階部分までファンで埋め尽くされた。「ミネアポリス、ミネソタ全体が、僕への好意を示してくれている」と語ったバトラーは、こう続けた。

「本当に感謝している。どこに行っても、街の人たちは僕に笑顔を向けてくれる。おそらく、自分の顔が街中のビルに映っているからだろうね。トンボール(テキサス)出身の僕にとっては、これ以上ない歓迎だ」。

選手一人を獲得するために実施したトレード、そしてその入団会見の規模も、おそらく球団史上最大と言える。

集まった大勢のファンは、会見中も「ジミー!」と大声をあげ、バトラーを歓迎した。それもそのはずで、すでにオールスター選出3回を誇り、2016-17シーズンのオールNBAサードチームに選出されたスター選手が、その全盛期をウルブズで迎えるからだ。

バトラーは、自身がプレイする街のファンを大事にする選手として知られている。ブルズ退団が決まった後、バトラーは、6年間サポートしてくれたシカゴのファンに対する感謝の気持ちをInstagramに投稿した。

ミネソタに到着後、バトラーは街中に広まった自身の広告に気がつき、ファンからの歓迎に感謝している。そして、その気持ちをプレイで返したいと語った。

バトラーは「自分が最も誇りにしていることで、何よりも大事なことは、自分がプレイする街への愛情なんだ」と言う。

「自分にできる限りのことをして、この街を可能な限り最高の場所にしたい。その努力を皆にも見てもらえると思っている。僕は、自分がプレイする土地の人たちが大好きなんだ。それは、自分を知っている人が理解してくれていることでもある。そして、皆さん全員が自分にとって大切で、大好きな人たちなんだ。これからこの街を代表できることをとても嬉しく思う。チームの将来が楽しみでならない」。

会見にはカール・アンソニー・タウンズ(センター)も駆け付け、新たなチームメイトを歓迎した。両選手は今週末に揃ってロサンゼルスに向かい、合同練習を行なう予定だという。

今回のトレードにより、バトラーは2011年から15年までブルズのヘッドコーチを務めたトム・シボドーHCと再会を果たした。11~15年まで毎年ブルズをプレイオフに導いたシボドーHCは、ウルブズでバスケットボール運営部門代表も兼任している。2011年のドラフト全体30位でバトラーを指名する機会を得たシボドーHCは、今まさにその恩恵を享受しようとしている。

新人時代からシボドーHCがブルズの指揮官を退任するまでの5年間で、バトラーの平均得点は2.6から20.0にまで上昇した。今ではNBA屈指の攻守に優れる選手に成長している。

シボドーHCは、ボストン・セルティックスのアシスタントコーチを務めていた2011年当時、同チームが当時マーケット大学でプレイしていたバトラーを高く評価していたことを明らかにしている。シボドーHCは同年のオフにブルズのHCに就任したが、全体30位の指名権を保持していたブルズに対し、セルティックスは同25位指名権を保持していた。

シボドーHCは、6年前のドラフトについて「ドック(リバース/当時セルティックスHC、現ロサンゼルス・クリッパーズHC)がジミーを高く評価していたのはわかっていたので、神経質になっていた。それでも、幸運なことに私たちが30位で彼を指名できた」と振り返る。

バトラーも、2011年のドラフトで指名されたことに感謝し、シボドーHCの存在があったからこそ、選手としての今があると語っている。

「まだ何もわからない子供のような自分がリーグでプレイできることになって、僕は何をすべきかまったくわからない状態だった。そのときシブ(シボドーHCの愛称)から、『成功するには日々努力しないといけない』と教えられた。『誰も見ていなくても努力しろ。カメラに囲まれていても努力を怠るな』と言われた。まだまだ不十分な実力だけれど、彼のおかげで並の選手になれた」。

原文:BUTLER EMBRACES MINNESOTA FANS DURING FIRST FEW DAYS IN STATE by Kyle Ratke/Timberwolves.com(抄訳)

Photo by Timberwolves.com


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ