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ジミー・バトラー、シカゴ・ブルズと“ポジティブな”最終ミーティング

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シカゴ・ブルズのオールスタースウィングマン、ジミー・バトラーは、ここ1年ほど自身の名前がトレードの噂に持ち上がることを聞き続けてきた。先日『ジミー・キンメル・ショー』に出演した際にバトラーは、ブルズに居続けたいという気持ちを明らかにした。また、『シカゴ・トリビューン』のKC・ジョンソン記者によると、先日行なわれたバトラーとチームのミーティングは良好だったようだ。

先月のほとんどをロサンゼルスでのワークアウトに費やしたジミー・バトラーは、シカゴに戻ってチームフロントと“ポジティブな”最終ミーティングを行なったようだ。

ブルズがプレイオフでセルティックスに敗戦した翌日の4月29日(日本時間30日)に、バトラーはチームと短いミーティングしか行なっていなかった。両サイドは、少し時間を置いてからしっかりと話し合う約束をしていた。

昨年の6月と今年の2月に飛び交っていたトレードの噂に関するフロントのバトラーへの態度は一貫している。エグゼクティブ・バイスプレジデントのジョン・パクソンは、3度オールスターに選出されているバトラーを高く評価していると同時に、チームとして選手の評価を見極めるために興味を示すチームの話は聞くようにしていると話した。

バトラーの気持ちも変わっておらず、ブルズに残りたいだけではなく、ブルズの中心選手として勝ちたいと話している。

昨年の6月に行なわれたNBAドラフトを前に、ブルズとセルティックスはバトラーと3位指名権を中心としたトレードについて交渉をしていた。ブルズが3位指名権を獲得していれば、プロビデンス大学のクリス・ダンを指名する予定だった(※結局ダンは5位でミネソタ・ティンバーウルブズに指名された)。

しかしブルズは、デリック・ローズをニックスにトレードした直後で、完全なる再建モードに突入するかどうか組織内で意見が一致していなかった。そしてセルティックスのバトラーに対するオファーもあまりいいものではないと感じていた。

それ以降、ブルズはフリーエージェントだったラジョン・ロンドとドウェイン・ウェイドを獲得した。チームは公には発表していないが、2017-18シーズンはロンドの1340万ドルのチームオプションを行使するのと、ウェイドが2380万ドルのプレイヤーオプションを行使するという方向で動いている。チームとしては2018年夏の移籍市場に向けて動きやすくする構えだ。

それまでには、バトラーが2年連続でオールNBAチームに選出され、特定選手の資格を取得できているかどうか答えが出ている。もしバトラーが選出されていれば、彼の延長契約うぃた場合の最高額は5年間で総額2億4640万ドルまで上がることになる。ちなみにバトラーは来シーズン選出されなくても、2018-19シーズンにも資格を取得するチャンスを持っている。

従来、真剣なトレード交渉はNBAドラフト間近になってから行なわれるものだ。今年のドラフトは6月22日(日本時間23日)に行なわれる。今年2月にセルティックスとブルズが交渉した際、セルティックスはネッツから得る2017年の1巡目指名権にプロテクションをかけない限りトレードをするつもりはないとしていた。

原文:Report: Bulls, Butler have 'positive' exit interview by NBA.com(抄訳)


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ