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ドラフト全体3位でセルティックスから指名されたジェイソン・テイタム「NBA史上もっとも偉大な球団に指名してもらうという夢が叶った」

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その万能性と際限のないポテンシャルこそ、ボストン・セルティックスがジェイソン・テイタムをNBAドラフト2017全体3位で指名した要因だった。ドラフト前には全体1位指名権をフィラデルフィア・76ersにトレードしたものの、テイタムの性格、バスケットボールに対する姿勢に確信を持ったからこそ、セルティックスは指名権の交換を決断した。

ドラフトから一夜明けた6月23日(日本時間24日)、セルティックスの練習施設でテイタムの入団会見が開かれ、バスケットボール運営部門代表のダニー・エインジ、ブラッド・スティーブンズ・ヘッドコーチらが出席。エインジは会見の冒頭に「ジェイソンのことは、ここ数年間注目していた。彼を獲得できて非常に興奮している」と話した。

「彼は多くの長所を持つ選手で、真摯な姿勢も備えている。ご両親が彼を素晴らしい若者に育ててくださった。彼は我々のコミュニティ、ロッカールームで素晴らしい存在になれるだろう。そして、彼はショットも決められる。非常に優秀な選手で、好青年だ。彼をボストンに迎えることができて、非常に興奮している」。

主役のテイタムは、まず球団関係者、ファンに向けて最高のスピーチを披露。「NBA史上もっとも偉大な球団に指名してもらうという夢が叶った」と語ると、「セルティックスファンは世界でベストのファン」と続けた。

来週からは、サマーリーグに出場するチーム練習が始まる。スティーブンズHCによれば、テイタムへの指導はすでに始まっているようだ。

スティーブンズHCは「ジェイソンには、今朝『サマーリーグのロスターが練習を始める前、チームが希望する方向性、どういう手法で仕事に取り組むかなどについて話をしよう』と伝えた」と話した。

「チームの動きを把握する上でも、3日間のミニキャンプは良い機会になる。来週彼に伝える内容は、チームが9月(トレーニングキャンプ)に行なうプレイそのものではないが、合言葉だったり、チームに関することだったり、オフェンスの構造などについて伝える。3日間という短期でも、彼がチームでの基礎を築くのに役立つだろうし、チームに慣れる上で役に立つ」。

ミニキャンプに参加する多くの選手は、対応することの多さに狼狽させられるだろうが、バスケットボールに対する真摯な姿勢と、高いバスケットボールIQを持つテイタムなら対応できるはずだ。

それでも、昨季イースタン・カンファレンスを首位で通過し、経験豊富な選手が集まるチームで出場時間を勝ち取るには、必死に取り組むことが重要になる。ドラフト全体3位指名を受けた新人が出場時間をかけて争うケースは稀だが、テイタムは自分が置かれている立場を理解している。

テイタムは、チーム内の競争について「素晴らしい機会だと思っている」と言う。

「昨季イーストの首位だったチームだし、素晴らしい選手とベテランが多い。新人としてしっかり準備を整えて、ロッカールームで偉大な先輩たちから学びたい」。

この姿勢を忘れない限り、テイタムはトレーニングキャンプ開始後すぐチームに受け入れられるだろう。もちろん、NBAレベルに対応するためにはやらなければならないことは多い。来週から始まるサマーリーグに向けたミニキャンプが、その第一歩となるはずだ。

原文:Joining Celtics a "Dream Come True" for Tatum by Taylor C. Snow/Celtics.com(抄訳)

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ