1月30日(日本時間31日)にトヨタ・センターで行なわれたオーランド・マジック対ヒューストン・ロケッツの一戦は、ジェームズ・ハーデンが60得点をあげながらトリプルダブルを記録するというNBA史上初の快挙を達成し、ロケッツが114-107で勝利した。
クリス・ポールとトレバー・アリーザが怪我で欠場し、第2クォーターにはエリック・ゴードンが腰の張りを訴え離脱したことから、ハーデンは自身がステップアップする必要があることはわかっていた。
結果、自己最多となる60得点に加え、11アシスト、10リバウンド、4スティールという歴史的な活躍で、手負いのロケッツを勝利へと導いた。ハーデンは「とにかく持っている全て出し切った」と語った。
「みんなそうだよ。全員が48分間戦い抜き、必要なときに相手を止めることができ、ビッグショットを決められた」。
ハーデンは第4クォーターだけで18得点をあげ、キャルビン・マーフィーが持っていた57得点というロケッツの1試合最多得点記録を破った。会場にいたマーフィーが大型スクリーンに映し出されると、彼は笑顔でハーデンに拍手を送った。
試合は接戦で、試合残り4分でマジックのマリース・スペイツが得点し、107-107の同点となった。両チームとも得点できない時間が2分間ほど続くと、ハーデンが連続6得点とゲームを支配。最後の4得点は、ファウルをされながら3ポイントショットを決め、フリースローで自身を60得点の大台に乗せるというビッグプレイだった。
ロケッツのマイク・ダントーニHCは「アメイジングだ」と称賛した。
「そして最後はあの4ポイントプレイ。しかし今日は彼のプレイ全てが必要不可欠なものだった」。
マジックのフランク・ボーゲルHCも驚きを隠せなかったようだ。
「第2、第3、第4オプションが欠場しているなかで、あのパフォーマンスが出せるのは凄まじい。彼は今年のMVPだろうね。勝利に必要なことをやってのけた」。