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76ers、N・ノエルとJ・オカフォーは良いコンビに

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フィラデルフィア・76ersはここ2シーズンで127敗を記録した。トレードで若手のトップクラスの選手を2人放出している(マイケル・カーター=ウィリアムズとKJ・マクダニエルズ)。

それでも、1年前に76ersのファンを楽観的にさせていた要素の一つが、ナーレンズ・ノエルの守備力だ。中には彼がルーキー・オブ・ザ・イヤーにあるべきだったとの声もある。

だが、彼に足りないのは攻撃面だ。だからこそ、ジャリル・オカフォーの加入は、76ersがより必要としている得点力をもたらせるだろう。ジョエル・エンビードが再び負傷した今ではなおさらだ。

何より面白いのは、オカフォーとノエルの違いが、彼らを完璧なペアにするかもしれないという点である。オカフォーのミドルレンジでのスムーズなプレーと、ノエルのリングに向かう能力(と意欲)は、見事なケミストリーをつくり出すかもしれない。

オカフォーが準備できているかどうかにかかわらず、彼はトライしなければいけないだろう。カーター=ウィリアムズをミルウォーキー・バックスに放出したことで、76ersには本当に得点を挙げるための選択肢がない。

ノエルは昨季、オールスター後に1試合平均13.1得点(と10.0リバウンド)を記録したが、短期間で彼の攻撃力が飛躍的に進化することはないだろう。オカフォーの役割は、すぐに得点を量産することだ。本人もそれを理解しているようで、7月下旬に「僕の役割は支配することだ」と述べている。

「僕はチームの中心選手の一人だ。だから、(76ersでもデューク大のときと)役割は同じだよ」。

守備では、ノエルにオールディフェンシブチームに選出されるポテンシャルがある一方で、オカフォーは成長が望まれる。そのためには、一部のビッグマンにとって苦手な、だがシンプルなコンセプトを実現させなければいけない。ボールについたときに、ボールマンやポストプレーヤーにコンタクトを吸収させることを学ぶ必要がある。それができれば、ブロッカー(ノエル)にとってもより簡単になるはずだ。

昨季、ノエルは守備でチームからそういった助けを得られないことが多かった。ノエル自身は1試合平均ブロック数などでトップ10入りしたが、それは守備に関して適切かつIQの高いプレーを見せられたのが、チームにおいて彼だけだったからだ。オカフォーのワイドスパン、バスケットボールIQ、そして年齢(まだ19歳であることを忘れてはいけない)を考えれば、彼は有益なディフェンダーになるかもしれない。

短期的には、ノエルはその意味でオカフォーの完璧なチームメートだ。特に最初はオカフォーが守備で問題を抱えるだろうが、ノエルは助けがあろうがなかろうが、エリートレベルの守備能力を示してきた選手だ。

ただ、それは“お互いさま”だ。ノエルには驚異的な攻撃レパートリーがあるわけではない。ビッグマンのコンビがこれほど多くの分野で互いを補完し、それぞれ特殊な分野で高いレベルのポテンシャルを持つチームは、ほかにないだろう。すぐに花咲く可能性もある。あるいは、一定の時間が必要かもしれないが。

原文: Jahlil Okafor and Nerlens Noel were built to play together by sportingnews.com(抄訳)

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