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アレン・アイバーソン、シャキール・オニール、ヤオ・ミンらの殿堂入りが決定

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4月4日(日本時間5日)、ネイスミス・メモリアル・バスケットボール・ホール・オブ・フェイムが2016年度の殿堂入り選手10名を決定した。式典は9月9日(同10日)にマサチューセッツ・スプリングフィールドで行なわれる。

殿堂入りが決まったのは、アレン・アイバーソンやシャキール・オニールのほか、27年間審判を務めてきたダレル・ギャレットソン、NABC(全米バスケットボールコーチ協会/National Association of Basketball Coaches)で年間最優秀コーチに選出されたトム・イゾー、プロリーグ初のアフリカ系アメリカ人コーチのジョン・マクレンドン、WNBAで優勝4回のシェリル・スウープスら7名。また、国際部門からヤオ・ミン、ベテラン部門からゼルモ・ビーティ、早期アフリカ系アメリカ人パイオニア部門からカンバーランド・ポージー、功労者部門からジェリー・ラインズドルフが殿堂入りを果たした。


NCAAトーナメント決勝のハーフタイムに今年度の殿堂入り選手が紹介。左から殿堂のプレジデント兼CEOを務めるジョン・ドレバ、ジェリー・コランジェロ会長、アレン・アイバーソン、トム・イゾー、ジェリー・ラインズドルフ、シェリル・スウープス、シャキール・オニール Photo by Getty Images

殿堂入りが決まったのは以下の10名。

ダレル・ギャレットソン
27年間にわたり、NBAのレギュラーシーズンで1798試合、プレイオフの269試合、ファイナル41試合、オールスター5試合を担当。近代バスケットボールにおけるレフェリングを形作った人物と広く認められている。1981年から98年まで審判スタッフのチーフやディレクターを務めた。

アレン・アイバーソン
2000年から10年まで計11回NBAオールスターに選出。NBAのレギュラーシーズンで1試合平均26.7得点、6.2アシストを記録した。1999年、2001年、05年と、オールNBAファーストチームに3回選出。得点王(平均得点リーグ首位)を4回(1999年、2001年、02年、05年)、スティール王(平均スティールリーグ首位)を3回(2001年から03年)、平均出場時間リーグ首位を7回(1999年、2001年から04年、06年から08年)マークした。1997年に新人賞を受賞。2001年にMVPに選出。

トム・イゾー
ミシガン州立大を率い、NCAAファイナル4に7回進出(1999年から2001年、05年、09年、10年、15年)。NCAAトーナメントに18年連続で出場し、2000年に優勝した。ビッグ10カンファレンスのレギュラーシーズンを制すること7回(1998年から2001年、09年、10年、12年)、カンファレンス・トーナメントを制すること5回(1999年、2000年、12年、14年、16年)、NCAAトーナメントでスウィート16に進出すること13回。1998年、2009年、12年と、ビッグ10で年間最優秀コーチに3回、2001年、12年と、NABC年間最優秀コーチに2回選出。クレア・ビー・コーチ賞(2005年)、AP全米年間最優秀コーチ(1998年)も受賞した。

ジョン・マクレンドン
テネシー州立大学で1957年、58年、59年とNAIA(National Association of Intercollegiate Athletics)を3連覇。全米選手権で3連覇した初のコーチとなった。大学チームで522勝165敗と勝率76%を記録し、1958年にNAIAの年間最優秀コーチに選出された。アフリカ系アメリカ人のコーチとして初めて数々の功績を実現させ、初めてプロリーグ(ABL)のチームを率いた。功労者部門ですでに殿堂入りしている。

シャキール・オニール
2000年、01年、02年、06年とNBA王者になること4回。19年間で1試合平均23.7得点、10.9リバウンド、2.3ブロックを記録した。1993年から98年、2000年から07年、09年とオールスターに15回選出。フィールドゴール成功率でトップになること10回(1994年、1998年から2002年、04年から06年、09年)。通算得点で歴代7位。2000年にMVPを受賞し、ファイナルのMVPも2000年から02年まで3年連続受賞した。1993年に新人賞。ルイジアナ州立大学時代には1991年に最多リバウンド、92年に最多ブロックを記録し、1996年のアトランタ・オリンピックで金メダルを獲得している。

シェリル・スウープス(女子部門)
WNBAオールスター選出6回(1999年、2000年、02年、03年、05年、06年)。12シーズンで1試合平均15得点、4.9リバウンド、3.2アシストを記録。ベスト5選出5回(1998年から2000年、02年、05年)。最優秀守備選手(2000年、02年、03年)、MVP(2000年、02年、05年)に3回選出された。ヒューストン・コメッツで1997年から2000年までWNBAを4連覇。オリンピックで金メダルを3回(1996年、2000年、04年)獲得している。

ジェリー・ラインズドルフ(功労者部門)
弁護士・ビジネスマンとして成功し、スポーツへの愛着からシカゴ・ホワイトソックスを買収。1985年にシカゴ・ブルズを買収した。以降、ブルズは王者になること6回と、スポーツの歴史に名を残すチームに。慈善事業にも精を出した。

カンバーランド・ポージー(早期アフリカ系アメリカ人パイオニア部門)
各種スポーツで優れたアスリート。1900年代序盤から1920年代までプレイしたバスケットボール界でも、当時のアフリカ系アメリカ人で最も優れた選手として知られた。バスケットボールから引退すると同時に野球に転向し、選手・実業家として35年を過ごした。2006年に野球界の殿堂入りを果たしている。

ヤオ・ミン(国際部門)
上海シャークスで2002年に母国の中国リーグを制し、NBAにドラフト全体1位で加入。ヒューストン・ロケッツで2003年に新人賞を受賞し、オールNBAチームには通算5回選出(2004年、06年から09年)。オールスターに8回(2003年から09年、11年)選出された。2005年にマイケル・ジョーダンのオールスター史上最多得票数を更新。中国代表としても、FIBAアジア選手権でMVPを3回受賞している。

ゼルモ・ビーティ(ベテラン部門)
1958年から62年までプレイリー・ビュー A&M大学でプレイし、1試合平均25得点、20リバウンドを記録。1962年にNAIAトーナメント決勝へと導き、チャック・テイラーMVPを受賞。プロになってからはセントルイス・ホークス、ABAのユタ・スターズでプレイした。NBAオールスター選出2回(1966年、68年)。ABAオールスター選出3回。キャリアを通じて得点とリバウンドのダブルダブルをマークした。1971年にスターズでABA制覇。プレイオフMVPを受賞している。ABAの歴代ベスト5に選出され、2014年に大学バスケットの殿堂入りを果たした。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ