ニューヨーク・ニックスは、左ひざ半月板に損傷箇所が発見されたデリック・ローズ(ガード)が、関節鏡による検査を受けるため今季残り5試合を欠場すると公式Twitter上で発表した。
今季29勝48敗でプレイオフ出場の可能性はないため、チームの大勢に影響はない。しかし、今夏フリーエージェントになるローズにとっては、悪いタイミングでの負傷発覚と言わざるを得ない。
ローズは、シカゴ・ブルズ時代にシーズンMVPを受賞した2010-11シーズン以降ひざの負傷に苦しみ、2012-13シーズンは全休。翌2013-14シーズンはわずか10試合の出場に終わり、その後も負傷により欠場した試合は少なくない。
3月27日(同28日)から欠場を続けているローズは、ニックスでの1年目に平均18.0得点、4.4アシストを記録している。過去のシーズンと比較すると3ポイントショット成功率は減少したが、及第点を与えられる個人成績を残した。
問題なのは、シーズンオフに各チームがローズにどういう評価を下すか。シーズンMVPを受賞したときと同様に、安定した得点力とチームを引っ張る能力を持つ選手として評価されるのか、それとも頻繁にけがをする29歳の選手と見られるかで、去就にも影響が出てしまう。
もちろん、7月1日(同2日)までにニックスと延長契約を結ぶ可能性も残されてはいる。だが、双方ともに異なる道に進むことを決めた感は否めない。
ローズは先月『New York Post』に対し「オフシーズンには全ての選択肢を考えないといけない」と語った。
「FAになるし、交渉の席に着いて話し合わないといけない。ニックスでプレイしている今は、オフにどういう風に進展するのか見当もつかないけれど」。
原文:Derrick Rose suffers torn meniscus, complicating offseason free agency plans by Arthur Weinstein/Sporting News(抄訳)