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A・イグダーラ 「素晴らしい選手とのマッチアップは楽しみ」

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6月4日(日本時間5日)にオラクル・アリーナで行なわれた2015 ファイナル第1戦、クリーブランド・キャバリアーズ対ゴールデンステイト・ウォリアーズは、オーバータイムの末ウォリアーズが108-100で勝利。ウォリアーズのステファン・カリーとアンドレ・イグダーラが、試合後の会見で熱戦を振り返った。

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――アンドレ、長時間レブロンとマッチアップすると体力を使い果たしてしまい、攻撃参加の余力がなくなると思う。その点について説明してもらえる? そして第4クォーターに片足のシューズが脱げても3ポイントシュートを決められた要因は?

イグダーラ: アドレナリンが出ていたからね。多量でもなく、良い感じだった。僕らは何人もレブロンとマッチアップして、できる限りタフなショットを打たせようとした。これは今回のシリーズを通してやり続けないといけないこと。僕らはシーズンを通して、相手が疲れるような守備をし続けてきた。シューズが脱げてもショットを決められたことについてだけれど、子供の頃は、自分の部屋で靴下のままプレーしていたからね。そのときのような状況だっただけ」。

――良い面も悪い面も含めて、チーム一丸となって戦った。第2戦までに修正が必要なことは?

カリー: 試合序盤から良い流れに乗らないといけない。試合を通して記録したターンオーバーは12回だったけれど、流れを切ってしまうようなミスもあったから、そこの部分に関して、今日の映像を見直して、対策を練らないといけない。それ以外に関して言えば、僕らはゲームプランに忠実だったと思う。レブロンはボールを持ち続けたけれど、彼がボールを持つたびにタフな状況を強いる必要がある。彼に得点を決めさせ、ほかの選手をリズムに乗せてはいけないんだ。修正点はいろいろとあるけれど、まずは戦うことが基本線だよ」。

――ホームでの第1戦に勝てたことの意味は?

カリー: ホームでの試合すべてに勝てれば問題ない。特に第1戦だからね。彼らはプレーオフで4チーム目の対戦相手で、スタイルも異なるから、いろいろと対応しないといけない」。

――オーバータイム開始から1分30秒くらいは両チームともに無得点だった。ステフ、あなたはそれから2度キャブズからファウルを誘ってフリースローを獲得した。それまでフリースローを獲得しなかったのは計算だった?

カリー: そうだね。試合状況を把握しようとしていたから。相手はピック&ロールをスイッチしていたので、状況を読んでプレーしないといけない。相手がパンプフェイクに引っかかってくれて、フリースローラインに立てた。試合を展開を切ったことで、ペースを少しスローにできたよ」。

――相手のベストプレーヤーとマッチアップしなければいけない状況で迎えるシリーズ第1戦だったが、普段よりも興奮した部分はあった?

イグダーラ: 興奮と言えるかは、わからない。でも、僕はリーグで11年プレーしているからね。フィリー(フィラデルフィア・76ers)時代には、相手のベストプレーヤーとマッチアップしないといけなかったし、攻撃も組み立てないといけなかった。当時は、あまり使いたくはない表現だけれど、2番手クラスの選手に苦しめられることも多かった。僕は守備にエネルギーを注ぐことに慣れてしまっているから。ただ、リーグで長くプレーしているというのは大きいね。偉大な選手たちと長期にわたって対戦してきたから。ファイナルだからではなく、素晴らしい選手とのマッチアップは楽しみだよ」。

――“ビーストモード”に入ったレブロンを相手に、どうやって集中を保った?

イグダーラ: 新人時代に一緒にプレーした、ベテランのアーロン・マッキーのおかげかな。彼からもらった助言は、一生忘れない。彼からは、『NBAには優秀な選手が揃っていて、得点能力の高い選手が集まっている。それを止めるのがお前の仕事だ。できる限り厳しいショットを打たせる、動きを制限する。それが、お前の仕事だ』と言われた。このリーグで、良いディフェンスをする極意を教えてもらえたよ」。

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