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カーメロ・アンソニーを含む大型トレード合意の影にあったフロントの関係性

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ニューヨーク・ニックスとオクラホマシティ・サンダーが、カーメロ・アンソニーを含むトレードに合意したと報じられた。正式に成立すれば、ニューヨークのメディアが集まるトレーニングキャンプで、アンソニーが不必要な注目を集める事態を避けられる。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が、今回のトレード合意に関する詳細を伝えた。

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サンダーのサム・プレスティGMとニックスのスコット・ペリーGMは、成立可能なトレードについて数週間前から話をしていた。リーグ関係者によれば、合意に至った9月23日(日本時間24日)の24時間前になって、交渉は本格段階を迎えたという。

トレーニングキャンプが今週から始まるため、ペリーGMはチームのメディアデーにアンソニーが出席し、注目されることを嫌った。球団、それからアンソニーの周辺でも、解決されない問題が双方にとって息苦しいものになると確信していたからだ。

トレード成立を急ぐ必要があると感じたペリーGMは、先週の金曜日にサンダーのプレスティGMと具体的な話し合いを始めたと、リーグ関係者が明かしている。

サンダーのトロイ・ウィーバー・アシスタントGMは、アンソニーをシラキュース大学にリクルートした人物で、10年前に現チームの前身シアトル・スーパーソニックスのアシスタントGMを務めたペリーGMの後任として現職に就いた。つまり、プレスティGM、ウィーバー・アシスタントGM、ペリーGMの間には強固な関係性があったのだ。

ここ10日間でアンソニーの心境にも変化が見られ、希望移籍先にクリーブランド・キャバリアーズとサンダーを加えた。これによりペリーGMは同選手のトレードに関して以前より柔軟に対応できるようになったのだが、このときはまだポートランド・トレイルブレイザーズと連絡を取り合っていた。ニックスがもっとも納得できる交換条件を提示できるのがブレイザーズだったからなのだが、最終的にアンソニーが同チームへの移籍を拒み、サンダーとの合意に至った。

原文:How the Melo deal got done by NBA.com(抄訳)

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ