NBA

ジョシュ・リチャードソンの契約状況に注意を向けるマイアミ・ヒート

Author Photo
Sporting News Logo

マイアミ・ヒートが2017-18シーズンを迎えるにあたって、スウィングマンのジョシュ・リチャードソンは様々な理由から念頭に置く必要のある選手となりそうだ。

成長を続ける若いロスターの中でも重要な役割を果たしているとともに、契約の延長が可能になることもその要因のひとつだ。『サン・センティネル』のアイラ・ウィンダーマン記者は、ヒートがリチャードソンの状況を注視すべき理由を説明した。

少し待っていればわかることを今すぐ知りたがる現代の考え方を、エリック・スポールストラは「電子レンジ社会」と呼んでいる。

11勝30敗でシーズン前半戦を折り返しながらも、残りの試合を30勝11敗で終えたマイアミ・ヒートのコーチにとって、それは自身のスローガンであり続けている。

そして今度は、ジョシュ・リチャードソンの契約状況というスタートボタンが押された。8月3日(日本時間4日)でルーキー契約から2年経ち、契約の延長が可能となったのだ。

テネシー大学から2015年のNBAドラフトで全体40位指名されたリチャードソンが、2018-19シーズンから始まる4年4200万ドルという延長契約に値するかどうかをこの2年間で見せてきたかは議論の余地がある。

しかし両サイドが将来について心配にならない限りは、契約の延長に対して焦りは感じていないようだ。

なぜなら契約を延長する期限が来年の6月30日まであるからだ。

10月中旬に迎えるジャスティス・ウィンズロウの2018-19シーズンのチームオプション期限ほど差し迫っていない。

開幕日に契約が保証されるロドニー・マグルーダーとオカロ・ホワイトほど差し迫っていない。

そのため、今のところは少し時間を取って考えるべきだ。

最近のNBA情勢を考慮すると、ヒートにとってリチャードソンとの契約を延長するのは遅いよりも早いに越したことはないだろう(注:リチャードソンがシーズン中に活躍し、評価が今以上に高まる前に延長契約を結んでおいたほうがチームにとって都合が良い可能性があるため)

リチャードソンの延長契約が開始する2018-19シーズンの金額は940万ドルとなるだろう。そのシーズンを総体的に見ると、ケリー・オリニクの1110万ドル、ディオン・ウェイターズの1160万ドル、ゴラン・ドラギッチの1810万ドル、タイラー・ジョンソンの1920万ドルが計上されることになっている。ウェイン・エリントンのクオリファイングオファーでさえも820万ドルだ。

先発フォワードの座を約束されていない選手であったとしても、これが最近のリーグの金銭事情なのだ。

原文:Richardson situation deserves Heat's attention by NBA.com(抄訳)

著者
NBA Japan Photo

NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ