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ウォリアーズ共同オーナー「新HCに必要なのは経験とリーダーシップ」

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共同オーナーのジョー・レイコブ氏は、具体的な候補名こそ明かしていないが、新HCに求める要素についてAP通信の電話インタビューを受け、こう語った。

「考えていることはある。バスケットボールの経験に富んだ人物であるべきだが、必ずしも指導者としての経験が必要とは考えていない。マーク・ジャクソン氏はNBAで17年も現役でプレイした。それも立派な経験。今回のケースでは、指導者の経験云々ではなく、よりオープンな状態で候補者を選定するつもりだ。ただ経歴は重要だし、リーダーシップも欠かせない。それにプレッシャーに耐えられるという能力も重要だ。チームはある程度の成功を収めているので、次のレベルに進むための指導者を求めている」。

ジャクソン前HC就任当時と比べれば、今のウォリアーズは非常に魅力的なチームのはずだ。今季は51勝をあげ、2シーズン連続でプレイオフに出場。ステファン・カリーや今後も成長が期待できる若手も揃っている。

現時点で候補とされるのは、ニューヨーク・ニックスも新HC候補として検討しているスティーブ・カー氏、オーランド・マジック元HCのスタン・バン・ガンディ氏、アイオワ州立大のフレッド・ホイバーグHC、コネチカット大のケビン・オーリーHCなどだ。レイコブ氏は、NBAでの指導経験にはこだわらないとしているため、大学レベルで実績十分なミシガン州立大のトム・イゾーHCにオファーを出す可能性も考えられる。

とはいえ、誰を新HCとして迎えたとしても、この3年でジャクソン氏が築いたケミストリーが崩壊する可能性を想定しておくべきだろう。カリーを筆頭に、選手たちはジャクソン氏の続投を希望していただけに、ウォリアーズはリスクを伴う決断を下したことになる。レイコブ氏は言う。

「選手たちも我々と同じ目標に向かっている。彼らにも私たちのことを信頼してもらいたい。選手の力を引き出し、できるだけ多くの勝利をチームにもたらしてくれる人物をHCとして迎え入れたい」。

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