NBAオールスター投票2017は、Twitterに依存しているところが大きい。その手法をマイアミ・ヒートのハッサン・ホワイトサイドはよしとしていない。
ホワイトサイドは、『Sun Sentinel』に「トリックみたいなもの」と、ファン投票について語った。
「ファンの気を引こうとジョークを投稿している選手もいる。選手としての才能は無関係」。
ホワイトサイドが批判しているのは、おそらくフィラデルフィア・76ersのジョエル・エンビードのことだろう。ジョークを交え、ファンに投票を呼び掛けているほか、今季序盤にはInstagramでホワイトサイドを揶揄する投稿をしたことも、同選手の怒りを買っている理由と思われる。
しかし、ホワイトサイドは現在の手法の問題点についても言及。「ファンは好きな選手に投票しているんだ。だから、人気があるかどうかも大事だね」と語った。
たしかに、第2回途中経過を見れば、デマーカス・カズンズ(サクラメント・キングス)とクリス・ポール(ロサンゼルス・クリッパーズ)が獲得している票数を足しても、ザザ・パチューリア(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)の票数には及ばない。パチューリアは優秀な選手だが、今季の平均5.6得点という成績は決してオールスター級とは言えない。パチューリアには、母国ジョージアのファンが集中的に投票していると考えられている。
パチューリア以外にも、今季ブルックリン・ネッツでわずか12試合にしか出場していないジェレミー・リンが、今季ガード6位の平均23.1得点を記録しているケンバ・ウォーカー(シャーロット・ホーネッツ)よりイースタン・カンファレンスのガード部門で多い票数を獲得している。
苦言を呈するホワイトサイドにとって朗報なのは、今回から投票プラットフォームが現役選手とメディアを含む形に拡張されたこと。ファン投票の結果が100%反映されるわけではなく、ファン投票が全体の50%、選手とメディアがそれぞれ25%の配分となっている。
原文:Heat's Hassan Whiteside: All-Star vote is based on who makes best Twitter jokes by Jordan Heck/Sporting News(抄訳)