ヒューストン・ロケッツのジェームズ・ハーデンも、オクラホマシティ・サンダーのラッセル・ウェストブルックも、ほかの我々全員も、NBAのMVPは6月26日(日本時間27日)まで分からない。それまで議論は尽きないだろう。ハーデンはサクラメント・キングスに勝利した試合後、チームの成功が重視されるべきと述べた。『ESPN.com』のカルビン・ワトキンス記者が報じている。
ハーデンは4月9日(同10日)、MVPレースにおいて勝利が重要であるべきだと述べた。ハーデンがプレイするロケッツは54勝をあげ、ウェスタン・カンファレンスで3位につけている。ほかの有力候補であるウェストブルックのサンダーは46勝で6位。カワイ・レナードのサンアントニオ・スパーズは61勝で2位だ。
今季21回目のトリプルダブルを記録した試合を終え、ハーデンは「それが最も重要だと思う。勝利こそがね。それだけだ」と述べた。
「掘り下げるつもりはない。でも、僕は勝利こそ最も重要と考えてきた。チームがチャンスを手にできるように、勝てるようにすることが、最も重要なことだとね」。
ロケッツのダリル・モーリーGMも先日、勝利が重要とツイートしている。
AAU...All-Star game...Draft Lottery...2017 MVP race. Basketball is losing its focus on winning
— Daryl Morey (@dmorey) April 8, 2017
More context: '62 MVP #1 Bill Russell (60 Wins-20 Losses),#2 Wilt Chamberlain (49 W-31 L), #3 Oscar Robertson (43 W-37 L, avg triple double) https://t.co/2wRKI4JfFT
— Daryl Morey (@dmorey) April 9, 2017
ウェストブルックは9日のデンバー・ナゲッツ戦で今季42回目のトリプルダブルを記録し、1シーズンの最多記録を更新した。親友のハーデンは「素晴らしい快挙」だと賛辞を寄せている。
「彼はシーズンを通じて見事なプレイをしてきた。これまでなかったことをしたんだ。個人として素晴らしい偉業だよ。素晴らしい」。
だが、ハーデン自身も個人記録の偉業に迫っている。8日(同9日)時点で得点かアシストで平均56.3得点に貢献してきた。NBA記録は1972-73シーズンにネイト・アーチボルドが打ち立てた平均56.8得点だ。
ハーデンは「それも素晴らしい個人成績だ」としつつ、大事なのはチームだと続けた。
「だけど、さっき言ったように、僕の仕事はコートに出て、チームメイトたちを絡めて、彼らの自信を深めることだ。みんなが良い感触でいられるかどうかが最も重要なんだよ。チームの誰も良い気分でなければ、僕は何ものでもない。僕らは目指しているところにたどり着けないだろう」。
「それが最も重要なんだ。それが毎日の僕の仕事であり、みんなが良い感触かどうかが最も大切。僕らは前進を続けなければいけないだけだ」。
原文:Harden: Wins should be No. 1 in MVP chase by NBA.com(抄訳)