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A・アイバーソン、2016年の殿堂入り資格を獲得

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アレン・アイバーソンが殿堂入りのノミネーション資格を手にした。

今年、殿堂入りを果たしたディケンベ・ムトンボは9月11日(日本時間12日)の式典で、「アイバーソンとプレーさせてくれてくれた」と、フィラデルフィア・76ersのラリー・ブラウン元HCに感謝。そしてアイバーソンが「すぐにここ(マサチューセッツ州の)スプリングフィールドの壇上に立つだろう」と、アイバーソンの殿堂入りに触れていた。

アイバーソンの殿堂入りについては、彼の引退時期が焦点となった。76ersでのラストシーズンとなった2009-10シーズンで引退していたら、殿堂入りの時期はスムーズに決まっていただろう。必要とされる5年間を待ち、2015年にノミネート、2016年夏に殿堂入りというスケジュールだ。

だが、アイバーソンが2010-11シーズンにトルコでプレーすると決断したことが事態を複雑化させた。これにより、殿堂入りがシャキール・オニールと同じ2017年になるかもしれなかったのだ。ベジクタシュとの2年契約を最後まで全うしていれば、その期間はさらに長引くはずだった。

だがようやく、10試合の出場、特に異なる大陸での10試合の出場は考慮されないことに決まった。アイバーソンは2016年ではなく2015年にノミネートされ、2017年ではなく2016年に殿堂入りすることが可能となる。

アイバーソンは国の注目を引きつけ、来年夏の式典のチケットを売るスターとしての力がある。ただし、殿堂会長のジョン・ドレバは、「マーケティング的な決定ではない」と強調した。

「現場の決定だ。委員会の投票による決定だよ」。

一方で、委員会はラシード・ウォーレスの殿堂入りのスケジュールについても決定を下さなければいけない。彼の場合は、アイバーソンのそれよりも複雑だ。

ウォーレスは2009-10シーズンで引退し、通常であれば2015年にノミネート可能、2016年に殿堂入り可能となる。だが、2年の月日を経て、ウォーレスは2012-13シーズンにニューヨーク・ニックスで復帰し、21試合に出場している。

アイバーソンは10試合出場で、ウォーレスはシーズンの4分の1を戦った。アイバーソンは欧州で、ウォーレスはNBAでプレーした。

ドレバは「確かにもう少しグレーな状況だ」と述べている。

「検討しなければいけないことだ。ウォーレスの件は興味深いケースだ。取り組んでいく」。

原文: Hall of Fame says Iverson eligible for Class of 2016   by NBA.com (抄訳)

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ