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NBAファイナル2017を控えるウォリアーズとキャバリアーズの注目スタッツ

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予想通りゴールデンステイト・ウォリアーズとクリーブランド・キャバリアーズの2チームが今年もNBAファイナルに進出した。

NBAプレイオフ史上最高となる、両チーム合わせて24勝1敗というプレイオフ戦績でファイナルに勝ち進んだリーグトップ2による3年連続の頂上決戦を前に、両チームに関する注目のスタッツを紹介したい。


ゴールデンステイト・ウォリアーズ(レギュラーシーズン67勝15敗、プレイオフ12勝0敗)

今プレイオフ成績:
48分間での平均ポゼッション:102.6(2位)
100ポゼッションあたりの平均得点:115.8(2位)
100ポゼッションあたりの平均失点:99.1(1位)
100ポゼッションあたりの平均得失点差:+16.8(1位)

●NBAプレイオフ史上初となるファーストラウンドから12連勝でファイナルに進出。レギュラーシーズン中の3月14日(日本時間15日)以降で見ると27勝1敗。

●直近9試合で相手を追いかける展開になったのは、わずか4試合。時間にして432分中わずか63分間(14%)のみ。

●第1クォーターと第4Qでの100ポゼッションあたりの平均得失点差で今プレイオフ出場チーム中最高の成績を記録(第1Qは+31.2得点、第4Qは+19.8得点)。また、第1Qでは今プレイオフ12試合中9試合で相手のスコアを上回り、同12試合中7試合は二桁リードで第1Qを制している。

●第4Q残り5分をきって5点差以内の展開になったのは、今プレイオフ12試合中3試合のみ。同条件下ではフィールドゴール21本中14本成功(3ポイントショットは9本中4本成功)させており、その際、ステフィン・カリーは8本中6本、ケビン・デュラントは4本中3本の“クラッチショット”を決めている。

●ウォリアーズの先発陣は、100ポゼッションあたりの平均得点で対戦相手を32.6得点上回っている。これは、今プレイオフで50分以上出場している17通りのラインナップ中最高の数字。

●今プレイオフで放ったショットの20.6%が、ショットクロック開始後最初の6秒以内に放っている。これはリーグ最多の数字。また、速攻得点で対戦相手を248-145(1試合あたり8.6得点)で上回っている。

●ステフィン・カリーがプレイ中は100ポゼッションあたり平均122.5得点を記録しているのに対し、同選手がベンチにいる間は100ポゼッションあたり97.4得点に落ち込む。平均25.1点の差は100分以上プレイした選手中最大。

●今プレイオフでFG試投数50本以上でFG成功率50%超え、3P試投数20本以上で成功率40%超え、フリースロー試投数25本以上で成功率90%超えを記録しているのは、カリーとサンアントニオ・スパーズのカワイ・レナードのみ。

●ドレイモンド・グリーンがプレイ中の100ポゼッションあたりの平均失点は94.4点だが、グリーンがベンチにいる間の100ポゼッションあたりの平均失点は111.9点。


クリーブランド・キャバリアーズ(レギュラーシーズン51勝31敗、プレイオフ12勝1敗)

今プレイオフ成績:
48分間での平均ポゼッション:97.7(7位)
100ポゼッションあたりの平均得点:120.7(1位)
100ポゼッションあたりの平均失点:104.6(3位)
100ポゼッションあたりの平均得失点差:+16.1(2位)

●今プレイオフ13試合中3試合で二桁のビハインドを背負ったが、それら3試合すべてに勝利(各シリーズ1試合ずつ)。

●今プレイオフで、第3Qでの100ポゼッションあたりの平均得失点差でNBA最高の数字を記録(+25.8得点)。13試合中10試合の第3Qで相手を上回った。

●ボストン・セルティックスとのイースタン・カンファレンス決勝 第2戦での44点差(130-86)での勝利は今プレイオフ最大得失点差。

●フリースロー獲得率で今プレイオフ2位の数字を記録。100本のFGあたり、33本のフリースローを獲得している。

●チーム全体のショット中41.9%が3P(今プレイオフ2位)。1試合平均14.6本という3P成功数はプレイオフ史上最多で、これまでプレイオフに出場したどのチームよりも1.8本以上多い。

●ペイント内得点は全体の34.1%で、今プレイオフ出場チーム中最低の数字。

●今プレイオフの全ポゼッション中15.2%がアイソレーションからのプレイ(リーグ最多)。レギュラーシーズンに記録したリーグ首位の11.9%よりもさらに割合が高まっている。アイソレーションからポゼッション平均で今プレイオフリーグ最多の1.16得点をマーク。

●レギュラーシーズン中の100ポゼッションあたりの平均失点はリーグ22位(108.0)だったが、ファーストラウンドでは16チーム中13位(111.0)、カンファレンス準決勝では8チーム中2位(100.9)、カンファレンス決勝では4チーム中1位(102.5)を記録。

●レブロン・ジェームズは、プレイオフでの通算得点(5995得点)でマイケル・ジョーダン(5987得点)を抜き、歴代首位に浮上。プレイオフ25試合以上に出場した選手を対象とする平均得点では歴代6位(28.3得点)。同5位はデュラント(28.4得点)。

●ケビン・ラブがプレイ中にキャブズは100ポゼッションあたり平均124.0得点をマーク。今プレイオフで4試合以上出場かつ1試合平均20分以上出場している選手がコートに出ている場合の100ポゼッションあたりの平均得点としてはリーグ最多。今プレイオフでラブは、リーグ最多タイとなる7試合でダブルダブルを記録し、コーナーからの3Pをリーグ最多の14本(試投30本)決めている。

●今プレイオフ中ラブがセンターで起用され、トリスタン・トンプソンとチャニング・フライがベンチにいた44分間の得失点差は+53で、100ポゼッションあたりの平均得点は145得点、同失点は98点。

●キャブズの総ポゼッション中30.6%はカイリー・アービングが保持。ファイナルに勝ち進んだ2チームのみを対象とした場合、ジェームズ(31.9%)の次に高い数字。

原文:Numbers preview: The Finals - Golden State Warriors vs. Cleveland Cavaliers by John Schuhmann/NBA.com(抄訳)


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ