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2017-18シーズン NBA王者ゴールデンステイト・ウォリアーズ: 決して簡単ではなかった2連覇達成の道

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外から見れば、ゴールデンステイト・ウォリアーズは過去4年で3回目の優勝を難なくやってのけたと思われるかもしれない。たしかに彼らは2連覇を成し遂げた。シーズンが終わった今なら、優勝までの過程について言いたいように言うこともできる。しかし、球団関係者が2017-18シーズンを振り返った話を聞けば、4年連続のNBAファイナル進出までの道のりが、過去最も厳しいものだったことがわかるだろう。

現役時代にシカゴ・ブルズとサンアントニオ・スパーズで同様の絶頂期を経験したスティーブ・カー・ヘッドコーチは、シーズン開幕前、球団は4年連続ファイナル進出の難しさを理解していないと語っていた。カーHCの言葉通り、ウォリアーズは昨季ウェスタン・カンファレンス首位の座をヒューストン・ロケッツに明け渡した。レギュラーシーズン中には負傷者にも苦しんだ。『The Undefeated』のマーク・J・スピアーズ記者が、昨季のウォリアーズが経験した苦しみを伝えている。


ウォリアーズは、プレイオフ開幕をステフィン・カリー不在のまま迎えた。カリーはひざの負傷により、セカンドラウンドまで欠場を続け、ロケッツとのカンファレンス・ファイナルでは、第5戦を終えて2勝3敗に追い詰められた。それでもホームでの第6戦に勝って、敵地での第7戦を行なう権利を得て、NBAファイナルに勝ち進んだ。

キャバリアーズとのファイナル第1戦も簡単な試合ではなかった。ホーム開催ながら、もしキャブズのジョージ・ヒルが第4クォーター終盤にフリースローを外していなかったら、そしてJR・スミスの判断ミスがなかったら、負けていたかもしれない。

クレイ・トンプソンは「ヒューストンを相手に2勝3敗の状況は楽しくなかった。彼ら(キャブズ)との第1戦もタフな試合だった」と、シーズンを振り返っている。

ウォリアーズのボブ・マイヤーズGMは、優勝決定後ロッカールームに入ると、NBA優勝チームに与えられるラリー・オブライエン・トロフィーを探し、「苦労して勝ち取ったトロフィーとの写真を撮影する必要がある」と言った。そのマイヤーズGMは、このシーズンを「試練」と形容している。

「周りには簡単なシーズンだったと思われたかもしれないが、ハードだった」と、マイヤーズGMは言う。

「戦績はここ数年と比べると良くなかったし、スティーブがシーズン前に言っていたように、最も大変だった。ユタ(ジャズ)にレギュラーシーズン最終戦で大敗(79-119)を喫してプレイオフを迎えたわけだしね」。

マイヤーズGMは「それに第1シードでもなかった。これまで第2シードでプレイオフに勝ち進んだことはなかった。敵地での第7戦にも勝たないといけなかった。けが人もいた。なんとか苦労しながら、4年連続してファイナルに進出しようとした。だが、ステップアップしたのは選手たちだ。彼らを称えたい」とも話した。

『ESPN』のラモナ・シェルバーン記者は、ウォリアーズ共同オーナーのジョー・レイコブが、今オフ中にカーHCとの延長契約を成立させると語ったと伝えた。カーHCは、優勝後に葉巻をくわえ「勝利の味がする」と言った。そしてショーン・リビングストンは、カーHCへの感謝をこう表現している。

「今季を通じて、チームに関わるくだらない話題に対応してくれたスティーブ・カーHCに感謝している」。

原文:Golden State Warriors' path to championship was anything but easy by NBA.com(抄訳)

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ