ミルウォーキー・バックスのジェイソン・キッド・ヘッドコーチは、指導者に転身する前NBAを代表するポイントガードの一人として活躍した選手だ。多くのNBAファンにとっては周知のことだが、バックスの若きエース、ヤニス・アデトクンボは現役時代のキッドHCを知らない世代の一人だったと、『Sports Illustrated』が伝えている。
『Sports Illustrated』によれば、キッドHCから初めてベンチ起用されたアデトクンボは腹を立て、それから指揮官についてiPhoneで調べたという。
アデトクンボは、「そのときは、『コーチがどういうキャリアを送ってきたのか調べてやろう』と思ってね」と語っている。
「そうしたら新人王、NBA優勝、アメリカ代表としてオリンピックで金メダル獲得、通算アシスト数で歴代2位、通算3ポイントショット成功数で歴代5位とか、凄い記録を知ったんだ。それを見て、『コーチのような人と自分を比較なんてできない。ここは黙って従った方が良い』と思ったんだ」。
アデトクンボが現役時代オールスター選出10回を誇るキッドHCのキャリアを全く知らなかったことこそ興味深いが、ギリシャのアテネ出身で、幼い頃からテレビでキッドHCのプレイを見る機会がなかったのだから、当然と言えば当然だ。
キャリア4年目の今季、アデトクンボはリーグを代表する選手に成長を遂げた。今季は不動の先発で、得点(23.8)、リバウンド(9.0)、アシスト(5.9)、ブロック(1.9)、スティール(1.9)でチーム最多の成績を残している。
原文:Bucks' Giannis Antetokounmpo didn't know how good Jason Kidd was by Jordan Heck/Sporting News