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ケビン・デュラント、第7戦は「夢に見るようなチャンス」

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ゴールデンステイト・ウォリアーズとのウェスタン・カンファレンス・ファイナル第6戦に101-108で敗れたサンダーは、敵地に向かう前の5月29日(日本時間30日)、選手、コーチングスタッフが集まり、勝てばNBA ファイナル進出、負ければシーズン終了という大一番を前に、再び気持ちを1つにした。

ケビン・デュラント、ラッセル・ウェストブルックを中心とする経験豊富なサンダーは、すでに第6戦の結果を過去のものとして扱っている。彼らにコントロール可能なことは、目の前に迫った第7戦しかない。

デュラントは言う。

「まずは自分自身を捨てて、自分たちに課せられた重要な任務について深く考えないといけない。それと同時に、過度なプレッシャーをかけるのではなく、楽しむことも大事。チームのロスターにいる15人全員が、このプロセスを楽しまないといけない」。

「この好機を楽しまないとね。それに、滅多にないチャンスを生かす必要があることを理解しないといけない」。

もちろん、第4戦を終えて3勝1敗と王手をかけたサンダーにとっては、第5、6戦でシリーズを締めくくりたかっただろう。しかし、そんなことを今さら言っても仕方がない。

だからこそ、遠征に出発する前の練習では、ウォリアーズの分析などに時間を割かなかった。あと1勝でNBA ファイナルに手が届く今、彼らが楽観視できている最大の理由は、チーム全員の人間力であり、約10年間チームの練習施設“INTEGRIS Thunder Development Center”に注ぎ込まれた姿勢にほかならない。

ビリー・ドノバン・ヘッドコーチは、「厳しく、最後まで戦い抜いた第6戦に敗れた。違った結果を残せず残念だが、シリーズで負けたわけではない。まだチャンスはある」と、語った。

「チームの選手たちと時間を共にし、彼らが困難にめげない集団なことはわかっている。今日しっかりと準備をして、明日も練習をして、試合準備を整えるだろう」。

第7戦を前に、デュラントは、「これは夢に見るようなチャンスなんだ」と、話す。

「この機会を生かさないといけない。相手の会場での試合で、きっと素晴らしい雰囲気になるだろうね。このチャンスを楽しみにしているよ」。

今シリーズを通じ、サンダーはディフェンディング王者ウォリアーズと対等に戦えることを証明している。敵地オラクル・アリーナでの第1戦に108-102で勝利し、第3戦、4戦(133-105、118-94)では快勝した。続く第4、5戦で連敗したものの、サンダーは選手、チームの手法、連帯感を信じている。それらを48分間持続させ、勝ちたいという強い意思、全てをチームのために注ぐという決意が、勝利をもたらすことを信じているのだ。

原文: Game 7 the Opportunity of a Lifetime by Nick Gallo/Thunder.com(抄訳)


 

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ