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ステフィン・カリー、NBAファイナル第2戦の驚異的活躍

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6月3日(日本時間4日)のNBAファイナル第2戦で、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは、3ポイントショットを17本中9本成功させ、ファイナルでの3P成功数の新記録となる好パフォーマンスを披露し、ウォリアーズを122-103の勝利へと導いた。

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圧勝とまでいかずとも、楽に勝利したウォリアーズは、これでシリーズ連勝スタート。ウォリアーズのスティーブ・カー・ヘッドコーチは「彼は素晴らしかったね」とカリーを称賛した。

「9本の3Pだよ。我々が必要とするたびにビッグショットを決めてくれるかのようだった。彼はファンタスティックだったよ」。

第1クォーターで最初に放った5本で成功したのは1本だけと、最初はペリメーターでのショットに苦しんだ。第2Qに3本連続で決めた場面もあったが、何よりもペリメーターでのカリーの能力がキャバリアーズの挽回への望みを打ち砕いたのは第4Qのことだった。

その第4Qでカリーは3Pを5本すべて成功させたのだ。彼が決めるたびに、ウォリアーズは粘るキャバリアーズを撃破する勝利へと少しずつ近づいていった。第4Qに入って最初のカリーの3Pで、ウォリアーズは7点から10点へとリードを二桁点差とし、その32秒後の2本目の3Pで、さらにリードを13点へと広げたのだ。3本目の3Pで14点、4本目で15点と、その後もカリーの3Pで点差は開き、最後に5本目を決めたときに、ウォリアーズのリードは21点となった。

最も見事だったのは、3本目の3Pだ。キャバリアーズがまだ“射程距離”に踏みとどまっていた残り8分弱、カリーはケビン・ラブにフェイントをかけようと股の間にボールを通してドリブルをするが、コントロールを失ってしまい、ボールは自身の後方へ。リングから遠ざかってしまった。ところが、ボールのコントロールを取り戻したカリーは、ショットクロックがなくなる中で、ブロックを試みたラブに対し、28フィート(約8.5メートル)の距離から3Pを決めたのだ。

チームメイトのクレイ・トンプソンは、試合後になっても驚いた様子で「入る可能性は全くないと思ったよ。だけど、あれが決定的なショットのようになった。あれで僕らは勢いを取り戻したんだ。リードを14点差にしたんじゃないかな。だから、あれが僕のお気に入りだね」と述べた。

「ネットにしか触れないショットだった。見ていて素晴らしかったよ」。

一方、カリー本人は「最初はレイアップを考えたけど、ボールをファンブルして、守備の状態を見ようとした。ラブがすぐ横にいたのが分かり、大事なところでドリブルを失敗しかけて、ショットを打つには下がるしかなかった」と振り返っている。

「僕はどこかしらであらゆる種類のショットを試みるけど、あそこはフィーリングに任せた。ありがたいことに決まってくれたね」。

キャバリアーズは、そのリーチがカリーのショットを阻む助けとなることを願い、しばしばラブをカリーに当てた。2ポイントショットは9本中2本成功に終わっているだけに、カリーがインサイドで勝負したときは、その狙いがうまくいったのだ。だが、カリーはラブの周囲で空いているスペースに軽やかに動き、クイックリリースで長距離ショットを放つだけの視界を手に入れた。

第3Q終盤には、ショットを放った際にキャバリアーズのベンチにいたケンドリック・パーキンスと接触し、言い合う場面もあった。190ポンド(約86キロ)のカリーに対し、パーキンスは公称270ポンド(約122キロ)。だがおそらく、実際はもっとあるだろう。

カリーは「ちょっとアツくなったんなら、それでいいさ」と、すべてを水に流している。

「から騒ぎってことだ」。

試合後には、ジョークも飛ばした。トンプソンが足首を負傷しながらプレイしたことについて話していたときに、右足首の手術を2回受け、両足首の問題で少なくとも15試合を欠場した経験を持つカリーが割って入ったのだ。

「傷つくまでどれだけ足首を使っているのか分からないものだ」と述べたトンプソンに、カリーは「俺に聞くべきだったね」と笑って返したのだ。

笑いまでも誘ったカリー。この日は、カリーのための夜だった。

原文: Game 2 features full Stephen Curry experience, a show unlike any other by Sporting News(抄訳)

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