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E・ゴードン「コーチはポゼッションを重視している」

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ニューオーリンズ・ペリカンズのエリック・ゴードンは、アルビン・ジェントリーHCが導入するアップテンポなオフェンスシステムを歓迎している。

ペリカンズは昨季ウェスタン・カンファレンス8位でプレーオフに進出したものの、Basketball-Reference.comによれば、過去10年間においてオフェンスのテンポでリーグ22位以上の数字を残したことがないという。

ジェントリーHCは、2014-15シーズン王者となったゴールデンステイト・ウォリアーズのアシスタントコーチを務め、リーグトップクラスのオフェンシブなチームを作り上げた。ESPN.comの調べでは、昨季のウォリアーズが記録した1試合平均ポゼッションはリーグ最多の100.7回で、オフェンス効率は同2位(100回のポゼッションで平均109.7得点)だった。ペリカンズも同9位(105.4得点)に入ったものの、1試合平均得点では同16位(99.4)に終わった。

また、2014-15シーズンでは、106得点を超えた試合で21勝5敗、100得点を超えた試合で34勝10敗と勝ち越したが、99得点を下回ったケースでは11勝27敗、90得点を下回った15試合ではわずか2勝しかあげられなかった。

優勝チームとの差は歴然で、ウォリアーズが昨季90得点未満に終わった試合は2試合のみで、110得点以上を記録した試合では38勝3敗という驚異的な戦績を残している。

ゴードンは、「(ジェントリーHCは)ポゼッションを重視している。これまでは制限されたオフェンスで、どれだけ遅いテンポでプレーしていたかについて話し合った(昨季の1試合平均ポゼッションはリーグ27位の91.4回)。コーチは試合のテンポを格段に速くしたいみたいだ。もっと速く、そしてもっと多くシュートを打つスタイルを求めている。対戦相手にとっても、たくさんシュートを打たれて、ワイドオープンなショットから点を多く決められればディフェンスし辛くなる。より速くプレーできれば、それだけイージーなシュートも増える。コーチは、試合を通して速くプレーしないといけないと強調している。それに、リズム良くオフェンスを展開することを求めている」と、コメントしている。

チームスタイルは一変するだろうが、ペリカンズは昨季の主力の大半が残留。先日チームと再契約したノリス・コールを含めれば、選手個人の年間合計得点で昨季チーム内トップ11に入った選手がロスターに残った。

ゴードンは、お互いのプレーを理解し合っていることがプラスにはたらくと考えている。

「お互いのプレーを理解しているからね。今度はコーチが求めるシステムで1つにまとまらないといけない。もう何年か一緒にプレーしていて、プレーオフにも進出している。これからは一段上に行く時期だよ。全員がチームに戻って、また一緒にプレーできることが重要で、よりプレーしやすくなる。お互いのことをよく知っていれば、その選手のプレーもわかるから」。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ