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ジョエル・エンビード、ようやく準備整う

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2年前、フィラデルフィア・76ersは健康になるまで時間を要すると知りつつ、ジョエル・エンビードをドラフト指名した。それからエンビードは76ersのユニフォームを着て1秒もプレイしていない。

だが、この週末、エンビードはフィラデルフィアでのイベントに出席し、ついに100%の状態になり、ベン・シモンズと一緒にプレイする用意を整えていると述べた。『CSNPhilly.com』のジェシカ・キャメラート記者が伝えている

「100%だと感じている」。

エンビードは8月27日(日本時間28日)にこう明かした。

「スタートする用意はできた。素晴らしい夏だったよ。この夏はかなりトレーニングした。少し対人プレイをする機会もあったよ」。

エンビードのプロでのキャリアは負傷の連続だった。2年間で右足の舟状骨の手術を2回受けている。以降、エンビードはリハビリを続け、カタールにも出向いた。この夏はラスベガスでのサマーリーグで76ersに加わっている。

エンビードは「本当に厳しかった」と振り返る。

「何より大きかったのは、コートに出てプレイする機会、チームメイトたちを助け、76ersのファンの前でプレイするチャンスを得られなかったということだ。僕はそれを楽しみにしている。待ち遠しい」。

トレーニングキャンプに「必ず」参加するというエンビードは、リハビリの長さから、プレイが認められても時間がかかると予想している。だが、自分はすぐに学ぶ人間だとも述べた。プレイ制限も「おそらく」と覚悟しているという。ただし、76ersとはまだ特に話し合っていないそうだ。

エンビードは「でも僕は、2年間プレイしていないからという事実で制限がかかるんだと思っている。僕がまたケガをするんじゃないかとみんなが心配しているからではないんだ。そうなることはないと思うよ」と、再発の懸念は無用だと主張した。

彼の復帰を心待ちにしている一人が、全体1位指名で加入したシモンズだ。2人は高校からの友人同士で、コートの外でも親しい。

シモンズは「彼はフットワークが素晴らしいし、一緒にプレイするのが楽しみだ」と期待を寄せた。

「コートの外での僕らは、兄弟みたいなものなんだ。楽しいんだよ」。

76ersの試合や練習に姿を見せていたエンビードは、ブレット・ブラウン・ヘッドコーチと何度も話し合ってきた。同HCがコーチングスタッフを務めていたサンアントニオ・スパーズが、エンビードの模範となるティム・ダンカンを擁していかに成功を収めてきたかを聞いてきた。

ビッグマンが多い76ersは、これからどのようにフロアを分かち合っていくかを決めなければいけない。ロングレンジのシュートも打てるエンビードは、「何度か3ポイントシュートも打つだろう。でも、チームにとってベストとなること、自分がやりやすいことをやっていく」と、コーチの指示に応えると述べている。

「もちろん、チームはインサイドで僕を必要とするだろうし、僕もそうする。でも、オープンなときは、何度か3Pも打つだろうね」。

原文: Embiid finally ready? / NBA.com(抄訳)


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ