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ブルズ入団のドウェイン・ウェイド「興奮している」

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7月29日(日本時間30日)、シカゴ・ブルズに移籍したドウェイン・ウェイドの入団会見が行なわれた。

今夏フリーエージェントとなったウェイドは、13年間所属したマイアミ・ヒートから契約オファーを受けたものの、故郷シカゴに錦を飾ることを決断。7月中旬、正式にブルズと契約を結んだ。

ウェイドは会見で、「NBA選手になるという夢は、ここシカゴからスタートした。自分のホームタウンでね」と、語った。

「ここに来るまで時間がかかってしまったけれど、今この場にいられて興奮している」。

ブルズGMのガー・フォーマンは、ウェイドの入団について、「ここ何年も彼を見てきた。彼の性格、個性、仕事に対する姿勢、勝利に献身する姿は、我々のチームを助けてくれるだろう」と、話した。

「現在のチームには、キャリア3年未満の選手が10人もいる。ドウェインが加わり、若手に模範となるべき姿を見せてくれるのは、価値をつけられないくらいのこと」。

昨シーズン42勝40敗に終わりプレイオフ進出を逃したブルズは、今夏、大鉈を振るった。フランチャイズプレイヤーのデリック・ローズをニューヨーク・ニックスにトレードし、ウェイド以外にも、FAのラジョン・ロンドを獲得。ジミー・バトラーを支える強力ガード陣を加えた。ゴールデンステイト・ウォリアーズの成功例に倣い、昨今は3ポイントシューターを集める傾向が強くなっているが、ウェイドもロンドも、キャリアを通じて3Pシューターとして注目されたことはない。しかしウェイドは、自分たちには自分たちの強みがあると主張している。

「僕たちには、それぞれの強みがある。それをチームにもたらすだけ。決してステフィン・カリーのようなプレイはしない。それは自分たちのプレイではないから」。

ヒート残留という可能性が高かったものの、ウェイドは、バトラーから勧誘の電話を受けたことで心を決めたと語った。バトラー、ウェイド、ロンドの連携に不安が残るというメディアの指摘についても、ウェイドは、こう返答している。

「年間を通じて問題になるとは思っていない。ここは、ジミー・バトラーのチーム。僕とロンドは、アスリートとしてやれることを、チーム、この街にもたらすためにやって来た」。

ヒート時代には、球団史上最多となる通算2万221得点をあげるなど、34歳になった今も、ウェイドの得点力は大きな武器の1つだ。ヒートのレジェンドであるウェイドが、他チームへの移籍を決断した理由は、双方の方向性に違いを感じたからだったという。

「マイアミから契約のオファーはあった。それを検討することもできたけれど、しなかった」。

「今回ばかりは、自分の夢を実現させたくて、自分の好きなようにしようと思った。マイアミには多くの経験をもたらした。今も自分のホームだし、それは今後も変わらない。自分の中にまだ少しだけ残されたものを、シカゴにもたらしたいんだ」。


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ