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ブルズ退団の可能性もあるドウェイン・ウェイド「これからの1か月で考えて決める」

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今季を通じて勝率5割前後を行き来し続けたシカゴ・ブルズは、終盤の追い上げでなんとかイースタン・カンファレンス8位に滑り込んだ。だが、それはオールスター選手のドウェイン・ウェイドが地元シカゴでの1年目、そして、もしかすると最初で最後のシーズンに望んだ結果ではなかった。

昨年のオフにブルズと1年契約を結んだウェイドは、2017-18シーズンは年俸2380万ドル(約26億5400万円)のプレイヤーオプションを保持している。ウェイドは今季序盤、もしチームが大規模な再建を検討しているのであれば残留に関心がないことを明らかにした。また、もしチームがジミー・バトラーをトレードした場合、ウェイドは確実に退団するだろう。

ウェイドは、プレイヤーオプションを行使するかの決断を下す前に、ブルズの今後の明確なプランを知りたがっている。

ボストン・セルティックスとのNBAプレイオフ2017 ファーストラウンド敗退が決まった4月28日(日本時間29日)から一夜明け、今季最後の会見に出席したウェイドは、リポーターに対し「チームは今後の明確なプランを持ちたいと考えているみたいだし、選手としても、明確なプランを知りたい」と語った。

「チームが何を考え、このチームでの自分の役割、ポジションがどういうものになるかをきちんと知りたい。(ブルズのGMガー・フォーマン、バイスプレジデントのジョン・パクソンの)決定を尊重する。彼らとは良い関係を築けているのでね」。

「(他チームへの移籍を含め)自分は良い状況にいると思っている。選手として自分が求めていることを決められるし、蓄えは十分にあるから金銭的なことを考えずに決められる。キャリアを通じて必死に努力してきたからこそだし、焦ってはいないよ。これからの1か月ゆっくり休んでから考えたい。少し髪を伸ばして、日焼けもしたいね」。

オプションを行使するか、それともフリーエージェントになるかは、移籍市場が開かれる7月1日(同2日)までに決定しなければならない。現時点では、今季ブルズと同じく41勝41敗でレギュラーシーズンを終えながらも、タイブレークによりプレイオフ進出を逃した古巣マイアミ・ヒートに復帰する可能性もゼロではないだろう。ヒートは今オフ、キャップスペースに3700万ドル(約41億2600万円)の空きができると言われているからだ。

ウェイドは「これまで1つの球団でしかプレイしてこなかったけれど、何よりも嬉しかったのは温かく迎え入れてもらえたこと。本当に街全体に受け入れてもらえたんだ」と言う。

「コーチにも、チームメイトにも受け入れてもらえた。良いときも悪いときもあったけれど、それは毎シーズンに共通して言えること。それでも自分の決断を後悔してはいない」。

「敗退は受け入れるのが簡単な結果ではないんだ。特に優勝を経験しているとね。いつだって負けるのは悔しいし、残念な気持ちになる。でも、気持ちを切り替えて、ポジティブに考えないといけない。結果を振り返ってみると、必ず悪い面以上に良い面がある。今シーズン、このチームでプレイすると決めたことに後悔はない」。

ウェイドはブルズと契約する前、クリーブランド・キャバリアーズ、ニューヨーク・ニックス、トロント・ラプターズ、ワシントン・ウィザーズと契約する可能性も報じられた。

原文:Dwyane Wade's future with Bulls unclear, wants to see plan before making decision by Joe Rodgers/Sporting News


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