NBA

ヒートのD・ウェイドがFA市場へ

Sporting News Logo

マイアミ・ヒートのドウェイン・ウェイドがフリーエージェントになり、12年間過ごしたチームを去ることになるかもしれない、とAP通信が6月29日(日本時間30日)に報じている。

ウェイドは同日、広報担当者を通じて自身がFAになることを発表。来季の1610万ドル(約19億7000万円)のプレーヤーオプションを行使して契約を継続することもできるが、FA市場に打って出ることを決断したという。

ウェイドは昨季(2014-15シーズン)、リーグ11位かつイースタン・カンファレンス3位の平均21.5得点をあげた。ヒートは37勝45敗の成績に低迷し、プレーオフ出場も逃したものの、これはクリス・ボッシュが肺血栓でシーズンの約半分を欠場した影響が大きかった。

AP通信がシーズン終了時に行なったインタビューで、ウェイドは「明らかに僕らのチームは今季を通じて異常な状態だった。けれど、僕は個人的には30~31分プレーすることができたし、できるかぎりの貢献をしたと思っている」と語っていた。

「僕は常にもっとうまくなれると思っている。僕が成し遂げたことは……個人的にはよくできたと思っている」。

FAになるウェイドには、ロサンゼルス・レイカーズやニューヨーク・ニックスからオファーがくると見られている。だがヒートは、7月1日(日本時間2日)のにFA交渉が解禁されてから、どのチームよりも先にウェイドと話をしたいと考えているようだ。

また、パット・ライリー・球団社長は先週の時点で、長年の功労者がヒートに戻ってくることを期待していると語っていた。

「FA市場についてひとつわかっていることは、選手にはその機会を得るときに、それについて考える場所と時間が与えられるということだ。私は彼がどのくらい長くこのフランチャイズにいたかは気にしていない。我々はただ、ドウェインを愛している」。

なお、ヒートは先週のドラフト全体10位でウェイドと同じシューティングガードのジャスティス・ウィンズロウ(デューク大出身)を指名し、スモールフォワードのルオル・デンも、代理人を通じて来季の1010万ドル(約12億3000万円)の契約を更新すると発表した。

さらにヒートは昨夏、ボッシュと5年間1億1800万ドル(約144億4000万円)の再契約を結んでおり、また、FAになると見られているポイントガードのゴーラン・ドラギッチも、5年間9000万ドル(約110億2000万円)程度の再契約を今夏ヒートと結ぶだろうと報じられている。

著者