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リポート:D・ウェイドがヒートと1年2000万ドルでの再契約に合意

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7月2日、マイアミ・ヒートからフリーエージェントとなっていたドウェイン・ウェイドが、1年2000万ドル(約24億5800万円)の条件でヒートとの再契約に合意したと、AP通信が報じた。

AP通信によれば、ウェイドはヒートのニック・アリソンCEOと、マネージング・ジェネラル・パートナーのミッキー・アリソンと個別に話し合いを持ち、残留を決断したという。ウェイド本人は、ヒートとの交渉、残留に関して、次のように語っている。

「ニックとミッキーとは、これまでにしたことがない話し合いを持った。僕にとっては、それが大きかった。彼らとビジネスについて話したことはなかった。チームがどれだけ僕を必要としているか、僕が1チームのジャージーを着続けることがどれだけ重要かを示してくれた。彼らとの話し合いがなければ、(合意には)達していなかったと思う」。

ウェイドは、SNS上でファンが残留を求める声が多かったことも、再契約を決断する大きな要因になったと語っている。

「ファンの皆の言葉にどれだけ感謝しているかは、言葉にできない」。

キャリア11年、33歳という年齢ながら、昨季は1試合平均21.5得点を記録するなど、健康であれば、まだまだトップクラスの実力があることを見せた。そして、ヒートも同じように考えてくれていると、ウェイドは察したようだ。

「金銭面に関して言えば、僕は家族、自分にとってできる限りの選択をした。それに、ヒートのことも心にあった。今回の決断は、競い合えるポジションに身を置くことを優先にした結果。僕は球団を愛しているし、『もし今回の契約が球団にとってハンディキャップになるようなら、ここに残ることはベストな状況ではないのだろうな』と心の中で思ったときもあった。1年2000万ドルという条件については、何も異論はない。僕はイリノイのロビンス出身だし、これまでの人生で多くのことに直面し、経験してきたからね」。

来季1610万ドル(約19億7900万円)が保証されていた契約を破棄してFAとなったウェイドは、より高額な年俸での複数年契約を希望していたが、1年契約に納得したようだ。

「いろいろな感情が入り交った。長期契約にサインすることが僕の目標だったことは、隠す必要もない。そこに集中していた。ただ、NBAの財政事情や、今後どうなるか不透明なことが多い現状を考えれば、1年契約も悪くはない」。

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