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最優秀コーチ賞を受賞したドウェイン・ケイシー「ピストンズでの新たなチャンスに興奮している」

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6月25日(日本時間26日)に行なわれた『2018 NBAアウォーズ presented by Kia』で、トロント・ラプターズ(当時。現在はデトロイト・ピストンズのヘッドコーチに就任)のドウェイン・ケイシーが最優秀ヘッドコーチ賞を受賞した。アウォーズ終了後、ケイシーがメディアとの質疑応答に応じた。

――違うチームでの新たな立場を見据え、自身とチームを次のレベルに導くのに何が鍵になると思うか?

一つは健康だ。(前任の)スタン・バンガンディは堅固な土台を作り、素晴らしい仕事をしたからね。堅実なチームだ。だが、彼らの最大の敵が健康だった。ブレイク・グリフィンはケガでいたりいなかったり、レジー・ジャクソンもいなかった。どれだけの試合で負傷者がいたことか。だから、全員を健康に保つことだ。トレーニングなのか、どこかで調子を落としたのか、私には分からない。だが、全員を健康に保つ必要がある。ブレイクやアンドレ(ドラモンド)、レジー、スタンリー・ジョンソンなど、優れたピースがたくさんあるからだ。

イースタン・カンファレンスについて話すときは、誰がなんと言おうと、最後は背番号23(レブロン・ジェームズ)と戦わなければいけない。彼を相手にマッチアップし、耐えなければいけないんだ。そして我々には、スタンリーやグリフィンなど、それができる選手たちがいる。

それが興奮するね。最も大事なのは健康に変わらない。そして攻撃を改善するんだ。守備は堅実だったからね。9位か10位だったと思う。だが、攻撃でもう少し出していかないといけないね。

――この機会のどこに興奮するのか? ラプターズ時代とは違う?

トロントで始めた頃を思い出す。我々はリーグ30位から始めた。ブライアン・コランジェロが私に課したことの一つが、守備力を取り戻すことだった。当時はもっとタレントがいないなかでそれをやったんだ。デマー・デローザンは若手だったしね。今はもう少しリーグを経験してきたグリフィン、アンドレがいる。だから、ピストンズではよりベテランをベースに始められるんだ。それはエキサイティングなところだね。

私は彼らに興奮しているんだ。先週会ったが、もう仕事をしている。コーチの大半もここロサンゼルスで仕事をしているんだ。そういうところは楽しいし、エキサイティングだよ。クビになれば、良い気分ではない。(白星の)球団記録を作ったのに手放されたのだから、楽ではない。まあ、私の何かが良くないということだろう。

だが、デトロイトでのチャンスは私にそれよりも熱意を与えてくれた。そして私はまた興奮しているんだ。オーナーのトム・ゴアーズはエキサイティングだし、デトロイトでの新たなチャンスに興奮している。

――トロントを離れるうえで後悔は?

それは常にある。多くのコーチが悔いを感じるものだ。クリーブランド・キャバリアーズを倒せなかったのが、私の悔いの一つだね。我々は毎年良くなっていた。守備は30位から5位となり、攻撃では2位だ。それがどういうことか分かるだろう。だが、我々は同じ選手たちを核として全体的に成長していったんだ。多くのフリーエージェントと契約したりしなかった。多くの核となる同じ選手たちが成長していったんだ。優勝を目指すファイナルにたどり着くのに、山を越えられなかった。だから、常に悔いはある。

それでも、私は自分たちがやってきたこと、そこから成長できたことに堂々と胸を張ることができる。それは誰にも奪えないものだ。

――トロントのファンに送るべきメッセージは?

ない。ファンにも言ったように、我々はまた会うだろう。素晴らしい街なんだ。(オーナーの)ラリー・タネンバウムやジョージ・コープという堅実な経営陣もある。だが、そこに私をいないことにするのは彼らの権限だ。私に後悔はない。デトロイトでの新たな旅に興奮している。バックミラーを見ることはできない。ウィンストン・チャーチルは、成功とは意欲を失わずに失敗を繰り返すことだと言った。私はそれをしたんだ。

おそらく彼らはそれを失敗と同等とするのだろう。それは彼らの選択であり、決断だ。私は彼らの幸運を祈るばかりだよ。特に選手たちに対してはね。私は彼ら全員を一人ずつ愛しており、一緒に多くの時間を過ごしてきたからだ。デローザンはあそこからオールスターに4回選出されるようになった。カイル・ラウリーも同じだ。オリンピアンたちだよ。あの計画で大きく成長したんだ。あとは、彼らを次のステップに導くのは次のコーチだ。


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ