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ドレイモンド・グリーンがBリーグの選手やファンと交流「日本には大きなポテンシャルがある」

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Draymond Green in Japan

Rakuten TVのファン交流イベントから一夜明けた9月9日、ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンが、Bリーグ アーリーカップ2018 関東が行なわれているブレックスアリーナ宇都宮(栃木県宇都宮市)を訪れた。グリーンはラリー・オブライエン・トロフィー(NBA優勝トロフィー)とともに来場し、Bリーグの選手やファンと交流した。

Draymond Green in Japan
Photo by Hiroshi Kato

この日、グリーンはまず、アーリーカップ2018 関東の決勝に進出した地元・栃木ブレックスの田臥勇太(元NBAフェニックス・サンズ)との対談に臨んだ。田臥が「聞きたいことがたくさんある」と会話をリードし、優勝のことや、勝利に必要なもの、ディフェンスの重要性などについて、自ら質問。NBA経験者である日米のトップレベル選手同士だからこそ理解し合える、プロフェッショナルな考え方を互いに共有し、意気投合していた。

Draymond Green in Japan
Photo by Hiroshi Kato

また、Bリーグの大河正明チェアマンとも面会を果たし、グリーンは直筆サイン入りジャージーをプレゼントした。大河チェアマンは早速そのユニフォームを着て、グリーンと記念写真を撮影するなどしながら、「あなたが会場に来てくれてBリーグのファンも喜んでいますし、とても光栄です」と、グリーンの来場を歓迎。大河チェアマンが、日本がもっと強くなるためにNBAを参考にしているということを伝えると、グリーンは「それは光栄です。日本には大きなポテンシャルがあると思います」と話したり、「6月のNBAファイナルを観に行きたいと思っています」と大河氏が言えば、グリーンも「そこまで行けることを望んでいます」と笑顔で返すなど、会話を楽しんでいた。

Draymond Green in Japan
Photo by Hiroshi Kato

続いてコートに移動し、エキシビションマッチを終えたばかりの栃木ブレックスU15、千葉ジェッツU15の選手たちとコート中央で記念撮影。選手たちは「リスペクトしています!」などと積極的に話しかけたり、握手やハイタッチをしてNBAチャンピオンを前に大興奮の様子だった。

アーリーカップ3位決定戦の前には、NBA優勝トロフィーを展示している会場エントランスに姿を現し、待ち構えていた大勢のファンの歓迎を受けた。サインを書いたり、撮影に応じたり、ファンと一緒にセルフィーを撮ったりと、積極的にファンとの交流を楽しんだグリーンは、短い時間の中でできる限り多くのファンと触れ合おうとする姿勢を見せて、集まったファンを楽しませた。

Draymond Green in Japan

Draymond Green in Japan
Photo by Hiroshi Kato

その後、グリーンは3位決定戦の千葉ジェッツ対サンロッカーズ渋谷の試合を渋谷のベンチ裏から観戦。ファンの大きな声援や、会場の盛り上がり、そして前日の交流イベントでも日本のファンの情熱に感銘を受けたようで「日本のファンは素晴らしい。サポートを感じるし、バスケットボールに対する愛を感じる」と、その印象を述べた。

また、日本のバスケットボール界についても「もっと成長していくだろう。5~7年後の日本がとても楽しみ」とし、「NBAや楽天、Bリーグが(日本のバスケットボールの成長に)非常に力を入れていることもあって、多くのタレント(才能ある選手)が日本にやってきている。試合中、ずっと何かが起こっている感じがした。アメリカでは良いプレイが起きたときに観客が騒ぐという感じだが、ここではずっと大きな音が鳴っていたのが楽しかった」と、Bリーグの試合を客席から観た感想を語った。

さらにBリーグとNBAの違いについては、「NBAのほうが歴史が長い分、先を行っているというところはあると思うが、やはりスピードが違うという風に感じた。今日の試合でもアップ&ダウンが見られたが、NBAはもっと常に動き回っている感じがある」と、ゲームのスピード感の差について率直に指摘した。

それでも、「ただ、バスケットボールは今、グローバルに成長している段階で、日本でもそれを感じることができた。実際に対戦したことのあるロバート・サクレ(渋谷)やギャビン・エドワーズ(千葉)、ライアン・ケリー(渋谷)などが日本のリーグに入ってくることで、タレントが増えている。自分がNBAに入った6年前から考えても、世界的にバスケットボールのグローバル化が進んでいるが、それを日本でも見ることができた」と、Bリーグの伸びしろにポテンシャルを感じているようだった。

約2時間半の会場滞在中、ほとんど休憩らしい休憩をとることなく、コートや控え室での取材やファンとの交流に奔走したグリーン。それでも、疲れた顔を見せることも、文句を言うことも一切なかった。帰りの車に乗り込むその瞬間まで、駐車場の外で出待ちするファンに向かって手を振って声援に応えるなど、最後までNBA王者としてプロフェッショナルな姿勢を保ったまま、宇都宮の地を後にした。

写真: 加藤洋 Twitter: @hiroshi_ocean_

[特集]ドレイモンド・グリーン来日 『Rakuten TV presents NBA Fan Meeting 2018 with Draymond Green』


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著者
及川卓磨 Takuma Oikawa Photo

スポーティングニュース日本版編集長