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昨年の『過ち』を認めるドレイモンド・グリーン「優勝できなかった原因は自分」

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ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンは、2016 NBAファイナル第5戦で出場停止処分を受けた。ウォリアーズが3勝1敗で優勝まで王手をかけた状態で迎えた第5戦を制したクリーブランド・キャバリアーズが息を吹き返し、結果的にNBAファイナル史上初、1勝3敗からの大逆転優勝を成し遂げた。

多くのメディア、ファンは、グリーンの出場停止こそ、ウォリアーズが2連覇を逃した原因と指摘。グリーン本人も、こうした意見に同意している。

昨年の第7戦に敗れた後、グリーンは自分の過ちが敗退の原因だったと語った。そして先日、『ESPN』のトム・リナルディとのインタビューで、グリーンは昨年の第4戦で軽率な行動を取っていなければチームが優勝していたと主張。しかし、自身の行動は後悔していないと語った。

グリーンは「もし似たような状況になれば、きっと同じようなことをすると思う」と言う。

「去年のことは、これまでに経験した中で最も厳しい現実の一つだった。優勝できなかった理由は自分だったと感じている。それでも、自分の行動が間違いだったとはまったく感じていない」。

グリーンは、昨年のファイナル第4戦中にキャブズのレブロン・ジェームズともつれて転倒した直後、ジェームズの股間付近を叩いてしまい、フレイグラントファウル 1 をコールされた。その結果、プレイオフでの累積フレイグラントファウルにより1試合の出場停止処分が科された。

チームの2連覇を妨げた原因と認めつつ、似た状況になれば同じことをするという発言は理解し難い。特に今季は精神的に成熟した面を見せ、スティーブ・カー・ヘッドコーチも昨年12月にグリーンの成長を褒めていたからだ。

昨年末、カーHCは「ドレイモンドは、昨季の経験を通じて変わったと思う」と語った。

「今年の夏にメディアの前でも話していたし、チームの全員の前でも、『ミスから学び成長したい』と言っていた。そして、彼はその言葉を行動で証明している。自分の考えを主張しつつ、感情を抑えられている」。

自身の軽率な行動がチームに与える影響を自覚していると言うのなら、成長しているかどうかは行動に表れる。もしグリーンが成長していないとキャブズが感じれば、昨年と同様、今年のファイナルでも同選手の集中が切れるようなことを仕掛けてくるかもしれない。

原文:Draymond Green 'doesn't feel wrong' for costing Warriors the Finals in 2016 by Jordan Heck/Sporting News(抄訳)

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