ドレイモンド・グリーンのマスタープランは完璧に遂行されている。
どうやら今年のゴールデンステイト・ウォリアーズの素晴らしいシーズンとプレイオフ無敗記録の全ての始まりは、2016年のNBAファイナル第7戦にゴールデンステイトが敗北を喫したときと同じ日だったようだ。グリーンは決勝戦はおろか、プレイオフシリーズでさえも、自チームをもう二度と負けさせるつもりはなかったのだ。
あの夜、クリーブランド・キャバリアーズがオラクル・アリーナで優勝を祝っている間、グリーンは駐車場に停めた自分の車の中で2本の電話をかけていたと『ESPN.com』に明かしている。
1本はウォリアーズのボブ・マイヤーズGMで、フリーエージェントのケビン・デュラントと契約するように促した。そして2本目は、ウォリアーズが今年優勝すればファイナルMVPに輝くであろう、そのデュラント本人だったという。そのときからグリーンとウォリアーズは非公式にデュラントをリクルートし始め、その2週間後にデュラントはマックス契約を交わした。
2016年のプレイオフ中に4つのフレイグラントファウルを取られ、ファイナル第5戦を出場停止となったことから、グリーンは当時、ウォリアーズ転落の責任を問われる立場にあった。
ただ、結果的には良かったのかもしれない。
「もし優勝していたら、(デュラントを)獲得することは99%なかったと思う。どんな不幸の裏にも幸いありだ」とグリーンは話す。
キャバリアーズをスウィープする目前にいるウォリアーズは、今回こそ不幸を避けることができるかもしれない。
原文:Draymond Green began recruiting Kevin Durant from Oracle Arena parking lot after 2016 Finals loss by Sporting News