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ドウェイン・ウェイドはキャブズにフィットするのか?

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9月27日(日本時間28日)、クリーブランド・キャバリアーズがドウェイン・ウェイドとの契約を発表した。ウェイドはキャブズでレブロン・ジェームズと再びタッグを組むことになった。

マイアミ・ヒート時代を振り返ってみると、2人の連携は最終的に機能したが、同じチームでプレイするようになった序盤は上手くいかないことも多かった。『ESPN Insider』のケビン・ペルトン記者が、キャリア3ポイントショット成功率29%のウェイドが、ジェームズの周囲をシューターで固めているキャブズにフィットするのかについて伝えている。

キャブズのタロン・ルー・ヘッドコーチは、ドウェイン・ウェイドをどうフィットさせるつもりなのだろう。キャリア終盤を迎えたウェイドの理想的な起用法は、おそらくシックスマンとして出場時間を与え、ジェームズがベンチに下がっている間チームのオフェンスを率いる役割だ。

しかしウェイドは、14年のNBAキャリアを通じ11試合を除いて全て先発出場している。過去の起用法を考えれば、本人は先発出場を希望するだろう。もしルーHCがウェイドを先発として起用すると、スペーシングに問題が出てくるかもしれない。

ルーHCが、股関節の負傷により離脱しているアイザイア・トーマスの欠場中に限りウェイドを先発起用するという明確な考えを持っていなければ、シューターとしての能力に欠けるデリック・ローズとバックコートを形成するようになる。両選手の昨季3P成功数は合計58本で、成功率は28.3%にしかならなかった。もしウェイドとトリスタン・トンプソンが先発出場すると仮定すると、2016-17シーズン中、36分換算で1本以上の3Pを成功させられたキャブズの先発は、ジェームズとケビン・ラブしかいないということになってしまう。

ちなみに、3Pだけがスペーシングを生み出す方法ではない。ヒートでジェームズとプレイしていた時代、ウェイドはカッティングの能力を巧みに使い、相手ディフェンスを引き付けていた。2014年に対戦相手のディフェンダーを引き付ける能力を計測した際、ウェイドは驚くべき数値を叩き出した。ウェイドがカッターとして成功できた大きな要因は、その身体能力の高さにあったのだが、年齢を重ね、ボールを持つ時間が増えた結果、カッティングからの得点がここ数年で急速に減少していることは、『Synergy Sports』の調べで明らかになっている。

原文:Does Wade fit in Cleveland? by NBA.com


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ