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クリッパーズのドック・リバースHC、現チーム解体を否定

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ロサンゼルス・クリッパーズのドック・リバース・ヘッドコーチは、来季も今シーズンと同じメンバーで戦うことを希望しているという。AP通信が5月2日(日本時間3日)に伝えている。

ポートランド・トレイルブレイザーズとのファーストラウンドで敗退してから3日後、リバースHCは、2015-16シーズン最後のメディア取材に応じた際、クリス・ポール、ブレイク・グリフィン、ディアンドレ・ジョーダンによるビッグスリーを解体する考えがないことを強調した。

「私は、選手全員がチームに戻ってきたいと考えていると思っている。全員を呼び戻せるよう、努力するつもりだ。(今オフに)現行の契約を破棄してフリーエージェントになる選手にとって朗報なのは、チームがどういうことに(資金を)費やせるか、かけられないかを知っていること。このチームにいたくないという選手は1人も見当たらない」。

昨年のオフに大型補強を実行したクリッパーズだったが、今季は主力の負傷離脱に苦しんだ。左大腿部の負傷により今季レギュラーシーズン41試合を欠場したグリフィンは、復帰後プレイオフ開幕までに僅か5試合にしか出場できず、ブレイザーズとの第4戦で負傷を悪化させた。第5戦以降の試合を欠場したが、今秋までには完治し、健康な状態でトレーニングキャンプを迎えられる。

同じくブレイザーズとの第4戦で右手を骨折したポール、踵の負傷によりブレイザーズとのシリーズで平均13.5得点に終わった先発スモールフォワードのJ.J.・レディックも、来季は万全の状態で迎えられるだろう。

クリッパーズのバスケットボール運営部門代表を兼任するリバースHCは、「全員が100%健康な状態で来シーズン開幕を迎えられる姿を見たい」と、語った。

「(負傷者が多い状況で)勝てなかったのなら、何をすべきか理解したはずだ。今の時点ではボンヤリとした範疇だと思うが、何をすべきか、というアイディアは身についたと思う」。

キャリア3度目のシックスマン賞に輝いたジャマール・クロフォードは、36歳で迎える17年目の来季も現役を続ける可能性が高い。その一方、39歳のポール・ピアースは、クリッパーズでの1年目で重要な役割を果たせなかったことから、現役引退の可能性も視野に入れ熟考するのでは、と見られている。

リバースHCは、「私は、彼ならあと1年はやれると思っている。ただ、大事なのは、彼がどうしたいか、ということ。健康面のこと、そしてシーズンを通して、どう感じたか。それは私にはわからない」と、話している。

「彼は私の考えを聞くだろうが、最終的にはポールが決断することだ。引退を考えている選手は、彼ら自身で答えを出さなければならない。本人のことなのでね」。


 

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ