NBA

デリック・ローズ、開幕戦に向け着々と準備

Author Photo
Sporting News Logo

デリック・ローズが2週間ぶりにニューヨーク・ニックスに合流し、チームメイトと汗を流した。10月25日(日本時間26日)に敵地で行なわれるクリーブランド・キャバリアーズとの2016-17レギュラーシーズン開幕戦に向け、ローズは準備を進めている。

22日(同23日)にMSGトレーニングセンターでの練習後、ローズは、「凄く感謝しているんだ。今の自分が置かれているポジションを凄く大事にしている。今の心境も良い状態だし、身体のシェイプも凄く良い状態」と、語った。

19日(同20日)から2日続けてボストン・セルティックス、ブルックリン・ネッツとのプレシーズンゲームを消化したニックスは21日(同22日)にオフを取ったが、同日ロサンゼルスからチームに合流したローズは、プレシーズンの映像を確認し、ジェフ・ホーナセック・ヘッドコーチが新たに取り入れたオフェンスとディフェンスの戦術練習に取り組んだ。ヒューストン・ロケッツとのプレシーズンゲームに出場したローズは、25分の出場でフィールドゴール14本中7本成功を含む16得点、5アシストという上々のスタッツを残している。

「自分のバスケットボールIQは高い方だと思う」と語ったローズは、合流後の練習内容について、次のように続けた。

「チームは以前と同じ戦術を用いているよ。いくつか新しいこともあるけどね。基本的にはアップテンポ型のプレイをしていて、アウト・オブ・バウンズになってプレイが止まったときにトライアングル(オフェンス)を使う感じ。だから、非常にシンプルでわかりやすい」。

トレーニングキャンプにフルで参加し、ロケッツ戦に出場できたことはローズにとってプラスにはたらいたはず。ロサンゼルスに滞在中もコンディション維持に努めた。

「バスケットボールコートでの練習を続けていた。自分自身のままであり続けたよ」と、ローズは西海岸でのルーティーンを話した。

「子供の頃を思い出したね。外でプレイして、色々なことを考えていた頃を」。

ホーナセックHCは、ローズが欠場したプレシーズン5試合中4試合でブランドン・ジェニングスを先発ポイントガードに起用。ローズと同様の役割をこなしたジェニングスは、持ち味のスピードで相手ディフェンスを突破し、守から攻への速い切り替えしではチームメイトの得点機会を演出。ブルックリンでのネッツ戦ではサーシャ・ブヤチッチが先発出場し、ジェニングスは今シーズンの役割であるシックスマンとして出場した。

ホーナセックHCは、「デリックとは昨日話をして、これまでと異なる戦術について伝えた。戻る前にチームのスタッフを派遣していたので、彼は帰ってくる前から新しいプレイについて学習していた。彼なら新しいことを覚えるのにもさほど時間はかからないのでね」。

キャブズとの開幕戦ではローズ、コートニー・リー、カーメロ・アンソニー、クリスタプス・ポルジンギス、ジョアキム・ノアが先発に起用される公算が高い。この先発陣は、トレーニングキャンプが始まる前からニックスファンに興奮を与えたことだろう。ノアはハムストリング痛を抱えプレシーズン2試合を欠場したものの、開幕戦を3日後に控え、ニックスの先発全員が再び一堂に会した。

ローズは、「僕は自分の力に自信がある。だからこそ、今ここでバスケットボールをプレイできているんだ。自分の能力に本当に自信がある。自信を失ったことは一度もない。ジムで一人で練習したり、取り組むべきことに時間を費やしたことで、むしろ以前より集中できた」と、言う。

ニックスは、週末に練習し、24日(同25日)にクリーブランドに向かう。キャブズの優勝式典、開幕戦は全米中継される。ニックスは、昨季王者から金星をあげる気構えでオープニングゲームに臨む。

原文:Rose Returns: How the Knicks are Preparing Derrick Rose for Opener by Jonah Ballow/Knicks.com


著者
NBA Japan Photo

NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ