NBAドラフト全体1位指名選手ならば、チームにとって最良の選択肢であるはず。だが、ニューヨーク・ニックスに移籍したデリック・ローズは、新天地でエースを務めるカーメロ・アンソニーの脇を固める役割に異論を唱えていない。
ローズは『New York Daily News』の取材を受け、「僕の仕事は、(アンソニーの)勝利を後押しすること。ここは彼のチームだから」と、語った。
2008年ドラフトでシカゴ・ブルズから全体1位指名を受けたローズは、今夏ニックスにトレードされた。シカゴ出身のローズは、「多分だけれど、シカゴでは、皆が僕のプレイを見慣れてしまったんだよ」と、話した。
「(メンフィス大では)6~7か月しか過ごさず、すぐシカゴに戻ってきたからね。それから僕の全盛期をシカゴの皆が目にした。もう一度あの頃と同じレベルに到達できると思うけれど、シカゴのファンは僕のプレイに見慣れてしまった。もちろん、悪口ではないよ。怒ってもいないし、根に持つこともない。努力し続けて、これからも皆に自分のプレイを見続けてもらうことしか自分にはできないから」。
ローズが加入したニックスは、2013年以降プレイオフに進出できていない。2003年ドラフト全体3位でデンバー・ナゲッツから指名されたアンソニーは、ローズについて、チームの勝利に貢献してくれると期待。そして、度重なる負傷に苦しむ以前、シーズンMVPを受賞した2011年当時のフォームを取り戻してもらいたいと、エールを送った。
「彼が自分に期待している以上に、僕は彼に期待している。カムバックに関するストーリーは大好きだからね」と、アンソニーは語った。
「倒されて負けて、壁にぶつかり、再び力を証明する機会を与えられる状況は大好きなんだ。ここ数年のデリックと、今のデリックが違うことは見ればわかる。表情を見れば違いがわかる。明らかにね」。
原文:Knicks' Derrick Rose doesn't mind playing second fiddle to Carmelo Anthony by Steven J. Gaither/Sporting News