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デマーカス・カズンズ「トレードはショックだった」

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デマーカス・カズンズは、2月21日(日本時間22日)の午後、ニューオーリンズ・ペリカンズの一員として新たなホームに初めて降り立った。

2月19日(同20日)に明らかにされたサクラメント・キングスとペリカンズの間で成立した大型トレード以降、カズンズは先週末に起こった怒涛の出来事について初めてリポーターの前で振り返った。

ニューオーリンズに向かうフライト直前、カズンズはサクラメントの『ABC 10』に対し「辛い日々だった」と語っている。

「一瞬にしてあまりのことが起こって、(NBAオールスター2017から)自宅に戻って慌ただしかった。本来なら家で数日リラックスしようと思っていたんだ。この2日間は激動だったね。でも、これがこのビジネスの本質だから」。

トレードは20日(同21日)に正式発表され、カズンズとオムリ・カスピと交換で、キングスはペリカンズからバディ・ヒールド、タイリーク・エバンス、ラングストン・ギャロウェイ、2017年ドラフト指名権2枠を獲得。カズンズはトレードを伝え聞いた際の心境について「ショックを受けた」と振り返っている。

「夢から覚めるような感じがした。現実のものとは思えなかったんだ。ショックだったけれど、それから少し考える時間も持てた。いまだに実感はないけれどね」。

2011年ドラフト5位でキングスから指名されて以降、カズンズとキングスとの関係が安定したことはなかった。特にここ数年はトレードの噂が絶えず、ヘッドコーチ、フロントオフィスと衝突したことも一度や二度ではなかった。

トレード成立後、キングスGMのブラデ・ディバッツは「チームの気質と品格があって勝利がついてくる」という声明を発表。遠回しにカズンズを批判している印象を周囲に与えている。

カズンズはトレード成立後、ディバッツ、オーナーのビベク・ラナディベと話す機会を持っていない。今のところ話をする考えもないようだ。しかし、キングスファンに対しては感謝の気持ちを示している。

20日に友人が開いてくれたお別れパーティーで涙を流しながら感謝の気持ちを伝えたカズンズは、サクラメントを離れることについて「ここ数日は感傷的になっていた。あまりにも唐突にいろいろなことが起こって、頭の中を整理するのが大変だった。でも、今は興奮している」と言う。

「自分は思うような形で(キングスの)勝敗に貢献できなかったかもしれない。でも、いろいろなことはやれたと自負している。だから満足して離れられる」。

カズンズは「後悔はない」と付け加えた。

「ここで経験した全てのことが人間としての成長に繋がった。自分にとって良い環境にいると思うし、過ちからも学べる」。

ペリカンズは、アルビン・ジェントリー・ヘッドコーチとデル・デンプスGMがカズンズを空港で出迎えた。そして新たなホームとなるスムージー・キング・センターには、カズンズを歓迎する巨大な看板が設置された。

原文:DeMarcus Cousins 'shocked' by trade to Pelicans; gets warm welcome in New Orleans by Brandon Schlager/Sporting News


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ