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飛躍の3年目を迎えるデロン・ライト「チャンスが目の前に現れた」

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今夏コリー・ジョセフがトレードされたことにより、トロント・ラプターズのデロン・ライトを取り巻く状況は一変した。来季、オールスターガードであるカイル・ラウリーの控えを務めることになりそうなライトについて、『Salt Lake Tribune』のアーロン・フォーク記者が伝えている。

デロン・ライトには虫の知らせがあった。状況は間もなく変わる、という予感めいたものが――。

トロント・ラプターズの先発ポイントガード、カイル・ラウリーは無制限フリーエージェントになり、複数のチームからオファーを受けていた。ラウリーは最終的にラプターズとの再契約を決断したが、ライトはさらに動きがあると予測していた。

ユタ大学でスター選手だったライトは「何かが起こる前触れを感じたんだ」と言う。

「そう思っていたら、あっという間に全てが起こった。チャンスが僕の前に現れたんだ」。

ラプターズは、控えポイントガードのコリー・ジョセフを先月インディアナ・ペイサーズにトレードした。この判断は、チームがライトに信頼を寄せていることの証だった。そして今、ライトはチームの判断が正しかったことを証明しようとしている。

先週『Salt Lake Tribune』の電話取材に応じたライトは「準備はできているよ」と答えた。

ライトは大学時代を過ごしたソルトレイクシティを今月訪れ、8月17~19日(日本時間18~20日)にイースト高校でユース・バスケットボールを開催する。滞在中は友人と旧交を温め、朝食を食べに通っていた行きつけのPark Cafeにも立ち寄るのだろう。イベント終了後には、新たな役割が与えられ、プロキャリアで最も大事なシーズンに向けた準備を始める予定だ。

2年目の昨季は肩の負傷により大半の試合を欠場したものの、レギュラーシーズン後半に復帰してから出場した27試合で平均5.6得点、2.1アシストという結果を残してみせた。成長したライトの存在は、ラウリーが負傷離脱後のラプターズにとって明るい兆しになった。

その結果、ラプターズはレギュラーシーズンで51勝(31敗)を記録し、イースタン・カンファレンス3位でプレイオフに勝ち進んだ。イーストからウェストに優れた選手の流出が相次いだ今オフの状況を踏まえ、ライトは、安定感こそがチームに勝利をもたらすと見ている。

「いろいろな動きが起こっているからね」と語ったライトは、次のように続けた。

「僕たちはカイルとサージ(イバカ)と再契約した。彼らとの再契約が優先事項だった。コアメンバーを残せたから、来季は強力にプッシュするよ」。

原文:Delon Wright's opening in Toronto is now by NBA.com(抄訳)


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ