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D・ブラットHC「また来季戻ってくる」

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クリーブランド・キャバリアーズのデイビッド・ブラットHCが、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのファイナル敗退後、ウォリアーズを称え、シリーズを振り返った。

私から話しても構わないだろうか? すまない。まず初めに、素晴らしい仕事をしたスティーブ・カーHC、そして彼のスタッフを祝福したい。そしてゴールデンステイト・ウォリアーズの選手、球団にもおめでとうと言いたい。彼らは素晴らしいバスケットボールをプレーした。そしてNBA優勝を達成した。間違いなく、優勝は彼らに相応しい。今シーズンを通して懸命に仕事をしてくれたキャバリアーズのスタッフにも感謝したい。そして、決して諦めず、言い訳もせず、可能な限りベストなシーズンにしてくれた選手たちに感謝している。これはプロセスの1つだ。ある朝に目が覚めて、夜にベッドに入ってNBA優勝を飾れることはない。そうなれば良いと願うだろうが、常に思うように行くとは限らない。チームの選手たちは、周りが想像する以上に努力してくれ、今いる場所に導いてくれた。球団にも感謝したい。チームレベルを高めてくれ、ここまでの成功を収められる機会を与えてくれた。チームも素晴らしいプレーをして、最高の形でプレーオフを勝ち上がった。可能な限りベストな形でキャバリアーズ、クリーブランド、オハイオ北東部を代表したと思う。球団の全関係者を誇りに思う。負けるのは、本当に、本当に辛い。そしてシーズンが終わるのはもっと辛い。全てのストーリーがハッピーエンドで終わるわけではない。今回のストーリーはハッピーエンドでは終わらなかった。それでも良いストーリーだった。この物語の一部を担ってくれた全員に感謝している。

――今回のシリーズでは、選手層の厚いチームを相手に、戦力で差があった。戦力差が試合終盤、もしくはシリーズ全般に影響を与えてと思うか、そしてカイリー(アービング)と、ケビン(ラブ)の離脱による影響は大きかったか聞かせてもらえる?

できることなら万全の状態で今回のシリーズを迎えたかった。ここまで勝ち上がるため、チームのために素晴らしいプレーをしてくれたケビン、そしてカイリーのことを思うと残念でならない。彼らのどちらかが欠けても、ここまで勝ち上がることはできなかっただろう。もし彼らが(ファイナルに)出場していたら、とても大きかったと思う。だが、彼が怪我で離脱したときも、我々は同情を求めなかった。言い訳もしなかった。これからもするつもりはない。我々はハートで戦った。今回はウォリアーズの方が良いチームだった。怪我をした選手は回復する。我々は、また来季戻ってくる。

――敗退が決まったところだが、ウォリアーズが第4戦で(アンドレ)イグダーラを先発に起用するスモールラインナップを組んできたとき、どのくらい難しい試練だった? そして、あなたとコーチングスタッフは、ラインナップを変えないか、スモールにするか議論を重ねた? 

確かに、その点は今回のシリーズの流れを決める重大な要素だった。避けて通ることもできない。それでも、チームに起こった多くのことは、よりベーシックな部分が原因だった気がする。シリーズでは多くの3ポイントシュートを打った。成功率はハッキリわからないが、今回のシリーズでの3P成功率は、非常に低かったと思う。我々は、そういうプレーをするチームには見えなかったはずだ。第3戦までは勝たないといけなかった。ペース争いに負け、不利な状況になったと思ったタイミングで、試合展開がスピードアップしてしまった。その要因の1つが、スモールラインナップだった。以前も言われたように、彼らの選手層が試合にインパクトを与えた。状況が異なれば、今回のようなケースにはならなかったかもしれないが、今回はそういう形になったということ。それが勝負を決定づけたポイントだったと思っている。

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