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ダラス・マーベリックス球団内部でのセクハラ問題にNBAが声明を発表

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2月20日(日本時間21日)、ダラス・マーベリックスの球団内部で十数年にわたってセクシャルハラスメント問題が蔓延していいたことが『スポーツイラストレイテッド』の記事によって明らかになった。これを受けて、マブスとNBAがそれぞれ声明を発表する事態へと発展している。

記事によると、1997年からマブスの球団社長を務めていたタディーマ・アッセリーを筆頭に、数々の職員によるセクハラ行為が行なわれており、そういった問題を監視すべき体制もまるで機能していなかったとのことだ。主要人物として紹介されていたアッセリーは2015年にすでに退職している。

これとは別に、恋人である同僚に対して暴力事件を複数回起こしてきた『Mavs.com』のアール・K・スニード記者が、解雇されずに雇用され続けていた問題も指摘した。

マブスは「この問題をとても真摯に受け止めています」と声明を発表している。

「リーグには昨日報告をし、外部弁護士による独自調査を依頼しました。元職員による行動の調査と共に、会社全体の職場環境を広範囲に調査いたします」。

ある元女性職員は、セクハラ問題はオフィス内でのものであり、選手との交流時にはそういった問題はなく、ロッカールームは逆にそういった行為から逃れられる避難所だったと話している。

マブスのオーナーであるマーク・キューバンは「全く知らなかった」とコメントしている。

「間違っている、忌まわしい事態だ。このような状況は見逃すことはできない。これまで何度も人事部のディレクターに『こういった問題はないか? 私が知っておくべき事態は起きていないか?』と聞いてきたが、答えはいつも『ノー』だった」。

この報道を受けて、マブスはこういった事態を監視するために雇われていたバディ・ピットマン人事部ディレクターを解雇している。併せて、DV事件を起こしていたスニード記者も停職処分とし、独自調査終了後に解雇している。

NBAからの声明は以下の通りだ。

2018年2月20日(同19日)、NBAコミュニケーション部門エグゼクティブ・バイスプレジデントのマイク・バスがダラス・マーベリックスに関する『スポーツ・イラストレイテッド』による記事に関する声明を発表した。

「ダラス・マーベリックスより、タディーマ・アッセリー元球団社長と『Mavs.com』のアール・スニード記者に関する報告を受けました。彼らにかけられている疑惑行為は、全ての職員のために安全で敬意のある環境を提供するために尽力するというNBAのポリシーに反しているものです。こういった行為は決して許されるものではなく、独自で調査を行ない、事態を注意深く監視します」。


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NBA Japan Photo

NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ