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[杉浦大介コラム第63回]2016-17シーズン序盤戦アウォード:(3)最優秀守備選手

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Rudy Gobert Jazz

序盤戦 最優秀守備選手(ディフェンシブ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー)

ルディ・ゴベール(ユタ・ジャズ)
平均12.5得点/11.9リバウンド/0.61スティール/2.61ブロック

MVP以上の大激戦となりそうだ。過去2年連続で選ばれたディフェンスの達人カワイ・レナード(サンアントニオ・スパーズ)、この賞の受賞を熱望するドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、好調メンフィス・グリズリーズを牽引するマルク・ガソル、存在感抜群のディアンドレ・ジョーダン(ロサンゼルス・クリッパーズ)らも有力候補になる。守備の貢献度はブロック、スティール、リバウンドといった数値だけでは測りきれないだけに、投票はかなり割れそうだ。

はっきりした答えは存在しないが、あえて挙げるなら、ケガ人が続出したユタ・ジャズのゴール周辺を支えてきたルディ・ゴベールを選びたい。

今季のジャズは平均失点、相手のFG成功率の低さではリーグ首位。ブロック王のフランス人ビッグマンこそが、その堅守の立役者であることは言うまでもない。

昨季のジャズはゴベール出場時は33勝28敗だったが、守護神が故障離脱後に崩れてポストシーズンを逃した。迎えた今季、ゴベールが縦横無尽に暴れ回れば、2012年以来のプレイオフ出場を飾る可能性は高い。

MVP新人王最優秀守備選手MIP

文:杉浦大介  Twitter: @daisukesugiura

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杉浦大介 Daisuke Sugiura Photo

東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している。