NBA

[杉浦大介コラム第59回]2016-17シーズン 6大注目ポイント:(3)“二強”に迫るチームは現れるか?

Author Photo
Blake Griffin

NBAでは例年、開幕前から優勝の可能性があるチームが一部に限られることが多い。だが、今年は特にその傾向が顕著と言えよう。下馬評ではウェスタン・カンファレンスはウォリアーズ、イースタン・カンファレンスではキャバリアーズが突出している。NBA史上初となる3年連続同カードのファイナルが実現する可能性も十分にあり得る。

文句なしの頂上決戦には魅力がある一方で、“二強”を脅かすチームが飛び出してくることにも期待したいもの。ウェストではカワイ・レナード、ラマーカス・オルドリッジが中心の体制にスムーズに移行したサンアントニオ・スパーズにその期待がかかっている。ただ、伝統の強さを誇るスパーズも、ティム・ダンカンが引退した影響は特に守備面で小さくはないだろう。それよりも、クリス・ポール、ブレイク・グリフィン、ディアンドレ・ジョーダンの“ビッグ3”を保ったロサンゼルス・クリッパーズのほうが、ウォリアーズの対抗馬として評判高い。

一方、イーストでは昨季フランチャイズ史上初のカンファレンス・ファイナルに進んだトロント・ラプターズが今季もキャバリアーズに続くニ番手か。それに加え、FAのアル・ホーフォードを獲得したボストン・セルティックスが昨季王者の牙城にどこまで迫れるかが注目される。

<<< 前のページ次のページ >>>

文:杉浦大介  Twitter: @daisukesugiura

>>> 杉浦大介コラム バックナンバー

著者
杉浦大介 Daisuke Sugiura Photo

東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している。