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[杉浦大介コラム第59回]2016-17シーズン 6大注目ポイント:(1)ウォリアーズは何勝をあげるか?

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Warriors kevin Durant Stephen Curry

今季のリーグ最大の注目チームがゴールデンステイト・ウォリアーズであることにほとんどの人は異論はないだろう。過去2年連続でNBAファイナルに進んだ“西の横綱”が、オフにオクラホマシティ・サンダーからフリーエージェントになったケビン・デュラントを獲得し、ステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーン、クレイ・トンプソン、デュラントと合わせ、“ビッグ4”を完成させたのである。

今季82試合中、全米中継されるウォリアーズのゲームはリーグ最多の28回を数えるなど、話題性は開幕前からダントツ。アンチファンをも巻き込み、その一挙一動にシーズンを通じて莫大な注目が注がれるはずだ。

それでは、昨季史上最高のレギュラーシーズン73勝をあげたウォリアーズは、今季はいったい何勝をあげるのだろうか?

「最高のプレイをするまでには時間がかかるかもしれないが、その武器の多さを考えれば、適応過程ですらもかなりの勝ち星を稼ぐだろう。たとえ多くの勝利を目指さなくとも、またシーズン70勝以上をあげるのではないか」。

『ESPN.com』のブライアン・ウィンドホースト記者がそう記す通り、60~70勝を予想する声は多い。

昨季、最後の最後でガス欠を起こしたこともあって、今季は新記録更新を狙うようなことはしないだろう。それでもウィンドホースト記者の言葉通り、スター軍団が普通にプレイしさえすれば、今季も高い勝率をあげる可能性は高い。結局、再び記録に近づくほどのペースで勝ち続けても驚くべきではないだろう。

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文:杉浦大介  Twitter: @daisukesugiura

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杉浦大介 Daisuke Sugiura Photo

東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している。